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歪みすぎた聖杯戦争
2話 運命は狂いだす
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心について言うのなら───綺礼 、この屋敷に入るところは誰にも見られていないだろね?表向きには、我々は既に敵対関係なのだからね」

遠坂時臣の筋書き通り、事実は歪曲して公表されていた。
すでに三年前から聖杯に選ばれていた綺礼だが、彼は時臣の命により右手の刻印を慎重に隠し通し、今月になってからようやく令呪を宿したことを公にした。
その時点で、ともに聖杯を狙う者同士として師の時臣と決裂したことになっている。

「ご心配無く 可視不可視を問わず、この屋敷を偵察している使魔や魔導家の存在はありません。
...アサシン」

綺礼の傍らにもう一人の影があらわれる。
それまで霊体として綺礼に同伴していた存在が、実体化して時臣の前に姿を現したのである。

「…………綺礼? 此れがアサシンかね?」

「はい確かにアサシンです」

時臣が驚くのも無理はない聖杯に呼ばれるアサシンのクラスで召喚されるサーヴァントは"アサシン"の語源にもなった中東の暗殺教団の頭首ハサン・サッバーハしかないのだ、なので綺礼自身もハサンが呼び出されると思っていたが、呼び出されたのが姿が如何にも日本のアサシン、言うなれば忍者。
そんな、格好をしたサーヴァントだった。暗殺者にはとても見えない金髪の髪に、相手に優しさを感じさせる碧眼の好青年、つまり全然アサシンに見えないサーヴァントが呼び出されてしまったのだ。

「マスターの身辺には、追跡の気配はありません」

時臣が不思議そうに足元から顔まで、観察すると時臣はアサシンに対して口を開いた

「…アサシン 君の真名は?」

「真名ですか? 名は波風ミナトと言います」

「君はハサン・サッバーハじゃないのかね?」

するとミナトは困ったのか手を頭の後ろにやって

「ハサンじゃ無いんですよ マスターにも同じことを言われて、ハサンの方が良かったでした?」

ミナトは一人苦笑いしながらそう言った。時臣はアサシンこと暗殺者にそぐわない姿や口調に唖然とし、綺礼は溜息こぼすのであった。
時臣は直ぐにアサシンのステータスを読み取ったが全然悪くない逆にいい方だ此れなら、全然問題はないだろう、だがと時臣はふともう一つ疑問になったことを言った

「アサシン 君が聖杯に託す望みはなんだい?」

「いえ、目が覚めたらいきなり聖杯戦争のことが頭に入ってきて、そしたらマスターの前に立ってましたそれに、聖杯に叶えて欲しいっていう願いは別にありません」

''聖杯に託す望みはない'' こんな事例聞いたことはないがもないが、彼の目を見る限りでは嘘ではない
それにそれほど、大きい問題ではない

「聖杯に招かれし英霊が現界すれば、どの(クラス)が埋まったかは間違いなく父に伝わります」

聖杯戦争の監督役を務める
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