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歪みすぎた聖杯戦争
2話 運命は狂いだす
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に今後の方針を述べる。
時臣は言峰綺礼の迅速な判断力に素直に感心した。

「フム、それについても見直さなければいけないな。こうなってくると君の召喚したアサシンも諜報だけではなく、私が召喚するサーヴァントと合同で戦闘してもらおうと思う。あのアサシンは充分戦闘に使える。」

土壇場でイレギュラーを起こしたのは時臣だけではなく綺礼も同様である。
綺礼の召喚したアサシンは正規のアサシンかどうか怪しい英霊であったのだ。
しかしそのことは今はどうでもいい。確かにハサンでなかったのは残念だが、あのアサシンにはハサンにはない力があると綺礼から聞いている。まだ誤差の範囲で納められるイレギュラーだ。けれど英雄王を召喚できない、というのは今までの作戦の白紙を意味するのだ。
触媒が見つかることを信じて限界まで待ってきたが、そろそろ英霊召喚をしなければ聖杯は時臣から別の者にマスターの資格を移すかもしれない。それだけは避けねばならなかった。

「仕方ない…このまま考えても状況は一変しないのだ。ならば私は聖遺物無しでの召喚に挑もうではないか」

聖遺物無しで英霊を召喚した場合、召喚者の性質や性格などが触媒となり召喚者に近しい英霊が召喚される。
勿論どんなサーヴァントが召喚されるかは召喚するまで一切不明。最悪、最弱のカードを引き当てる可能性もある。まさにこれこそギャンブルという言葉が相応しいのである。

「それでは?」

綺礼が確認をとる。その言葉に、時臣はさっきまでの苦い表情は消え、いつもの優雅さを完全に取戻し言い切った。

「この程度のイレギュラーに恐れていたら魔術師として..遠坂家の当主としての恥となる。」

時臣はそうと決まればと、遠坂邸の地下にある魔術工房へと向かう。言峰綺礼もそれに続いた。
しかし、時臣も聖遺物なしの召喚に挑むわけだが、何もないまま召喚するわけではない、それはせめてもの気休めに持っていこうと時臣は持っているのは、遠坂家の家宝であるペンダントであった。
このペンダントは歴代の遠坂家当主たちが魔術を込めてきた至高の一品であり、時臣自身も暇さえあればこれに魔力を溜めている。
そのちょっとした行動が彼だけではなく彼の娘の"運命"をも変えるとは、誰が想像できようか、そんな事になるとは梅雨知らず時臣は地下へ降りて行った。









○○○○○○

プッチは冬木市の山の中にいた、その中でもうセカイに教えてもらった
サーヴァント召喚の儀式の準備をしていた。

(よし、これでいいだろう)

あとは、呪文を言うだけだなとプッチは自分に言い聞かせていた
彼が召喚するのは''アンリマユ(この世全ての悪)''
プッチは最初、そんな強力なサーヴァントは呼び出せないし、言うことも聞かないんじゃないの
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