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101番目の舶ィ語
第十話。超えた限界。勇気の在り方……
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「趣味って……あんたの趣味は先輩の追っかけかと思っていたわ」

「そんな趣味はない!
俺はストーカーじゃない。女性は守って愛でるものだ!
俺は女性の味方だよ」

「似たようなもんじゃない」

その言葉に反応しようとした矢先。



ザザザザザザザザザザッ??


再び盛大にラジオが鳴り響いた。
咄嗟に辺りを見回すと、右の道から砂利を踏む音が複数聞こえた。
街頭に照らされていない道は真っ黒で視界ではよく解らないが、足音だけは聞こえる。

「左に行くしかないか」

その先の道は右手の道より真っ黒な森に続いていて、民家も街頭もないから何も見えない。
だがその分、村人が来る可能性は低いと思う。

「行くぞ」

「うんっ」

音央の手を掴んだ。拒否られるかと思ったが繋がれたままだ。
強がっていたが、やっぱり怖いんだろう。
隣を歩く音央の手を引いて一歩を踏み出した。
返事をした音央の声は、さっきよりも力強さを増している。


______誰かを助けたい。

そんな気持ちが勇気を奮い立たせるというのは、俺にも経験があった。
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