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大統領の日常
本編
第十四話 異世界からの介入?(3)
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のことである

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「さて、では第何百回目評議会会議を始める」
「今回の議題は『ガルメチアス帝国の大規模攻勢とその対策について』だ」
「これについてまず、情報部から入手した情報を説明する」
本当は情報部のやつに説明させたかったが・・・

「情報部の入手した情報によると、ガルメチアス帝国は近々大規模攻勢をかけるつもりらしい。
投入兵力はおよそ1700万人」
「「「1700万・・・」」」
そりゃあ驚くよな。こんな大規模な攻勢は初めてだ。
「1700万人か・・。その名の通り”大攻勢”だな」
ホルスが途方にくれたような顔をしている。だけどね、そんなにまず行ってわけでもないんだよね。

「1700万人と数は多いが中身はどうだろうな」
「「「「・・!?」」」」
お、みんな驚いてるな。
「中身はどうだと言いますが、これだけの大攻勢です。正規軍の中でも特に精鋭な部隊を投入してくるのではないのですか」
こんどはタレクか。まあその疑問は最もだな。
「残念ながらその心配はない」
きっぱりと言ってやったぜ。みんな顔を見合わせているな。
「なぜなら、投入されるのは貴族の私兵がほとんどだからだ。正規軍ももちろんいるが貴族組がほとんどだ」
びっくりしてるな。確かにそうだろうな。正規軍よりも貴族の私兵の方が多いんだから。
「謀略、という可能性はないのですか。こちらを油断させるためにウソの情報を流したという可能性は」
クロスムの言葉に委員長らが”確かに”といった感じで傾いている。まあその可能性はあるよな。しかしこれは”事実”だ。
「クロスムの言うことには一理ある。だが、今回はその可能性はない」
「なぜですか?」
ホルスが質問してきた。今言うからちょっと待ってろよ・・
「敵の総司令官は正規軍の軍人ではなく、二大貴族の一人であるラーテンダム公だ。指揮下の部隊ラーテンダム公に近い者たちで構成されている」
そういうとクロスムが独り言のように言った。
「あのバカ貴族どもの頂点か」
それにこたえるように続ける。
「そうだ、ラーテンダム公が総司令官であるからしてこれがウソの情報であることはまずない。奴の下に優秀なものがいたとしても奴は人に指図されたりされるのが我慢ならない性格だ。それに情報部に確認したところ奴の参謀長は奴に親しいヴィーヘル男爵だ。あのラーテンダム公の権力に頼って士官学校を卒業して少々になったやつに謀略など考えられないだろう」
少し言葉が過ぎたが事実なので委員長らもただかたむくだけで何も言ってこなかった。
「ほかに質問は??」
「「「・・・・・」」」
ないみたいだな。じゃあもう終わりで・・いや対策考えなきゃいけないのか。

「では次に対策を考える。何かいい対策案がある人挙手!!」
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