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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第20話 「思惑」
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いる。
「なんでこんなに集まらないのかしら・・・。家の情報網を使って全力で探ってるっていうのに・・・。経歴が一切掴めないなんて・・・。」
資料には噂の男子、神裂 零について記載されていた。もっとも、そこには彼の素性や専用機の詳細などの重要な情報は皆無だった。彼女が総力をあげても知ることのできない謎の少年。彼女の好奇心を擽るには十分な要素だった。
「良いわ。おねーさんが一肌脱いであげようじゃない。・・・うふふ。」
彼女はあるドアの前で立ち止まる。そこには「生徒会室」というプレートが掲げられていた。彼女・・・、更識 楯無は不敵な笑みを浮かべながら生徒会室の奥へと去っていった。達筆な文字で「興味津々」と書かれた扇子で口許を隠しながら・・・。
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