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ヴォルデモート卿の相棒
魔法薬の先生
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と、眠り薬となる。あまりに強力なため、『生ける屍の水薬』と言われている。ベゾアール石は山羊の胃から取り出す石で、たいていの薬に対する解毒剤となる。モンクスフードとウルフスベーンは同じ植物で、別名をアコナイトとも言うが、とりかぶとのことだ。どうだ? 諸君、なぜ今のを全部ノートに書きとらんのだ?」

生徒はいっせいに羽ペンで羊皮紙にメモを取り始めた(既に知っていたクレスはやはり簡略化してメモったが)。

「ポッター、君の無礼な態度で、グリフィンドールは一点減点」

その後スネイプは生徒を二人一組にして、おできを治す簡単な薬を調合させた。ハリーはロンと、マルフォイはジークと、クレスはハーマイオニーと組まされた。そのときハーマイオニーはクレスにしかめっ面をしていたがクレスはスルーした。
ジークとクレスの作業の手際の良さは他の生徒と一線を画していた。干しイラクサの計測、蛇の牙を砕く、角ナメクジを茹でる、どの作業もスムーズにこなした。
その様子を見ていたハーマイオニーがクレスに話しかける。

「……随分手慣れてるわね」
「あ? そりゃ魔法薬は手際が肝心だからな。お前は気をつけたほうがいいかもな」
「どういうことよ?」
「さっき先生も言ってたろ? 緻密な科学と繊細な芸術だって。この科目はお前みたいにただ教科書を隅から隅まで暗記しているだけじゃダメなんだよ」
「……っ!? 私がウスノロだとでも言いたいわけ!?」

クレスは喧嘩をふっかけたつもりなどこれっぽっちもないのだが、癪に障ったハーマイオニーがテーブルを叩いて怒鳴り散らす。よほど腹が立っているようだ、自分がどういう状況にいるか頭から吹っ飛んでしまっている。

「いい度胸だな、グレンジャー」
「え?………あっ……」

スネイプの底冷えするような声を聞き、ハーマイオニーは即座に状況を把握し青ざめる。

「グリフィンドール五点減点。それと今の君の発言についてだが…気の毒だが君はウスノロだと判断せざるを得ないようだ」

ハーマイオニーはその後恨みがましい視線をクレスに送っていたが、クレスは気にも留めず作業を進めた。スネイプは長いマントを翻しながら、生徒達の様子を見て回っていた。その際、完璧に調合していたクレス達とジーク達以外全員が注意を受けた。
生徒が作業を進める中、突然地下牢いっぱいに強烈な煙が上がり、シューシューと大きな音が広がった。ネビル作の薬が大鍋を爆発させ、床をつたって教室中に広まった。生徒達は椅子の上に避難して事なきを得たが、間近にいたネビルは薬をモロにかぶってしまい、身体中からおできが噴出しうめき声を上げていた。

「バカ者! おおかた、大鍋を火から降ろさないうちに、山嵐の針を入れたな?」

スネイプが怒鳴り、こぼれた薬を魔法で取り除いた。
ネビルは
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