暁 〜小説投稿サイト〜
ヴォルデモート卿の相棒
魔法薬の先生
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
分でドロップアウトしていた。)
『妖精の魔法』の担当教師はフリットウィックという非常に小柄な魔法使いである。最初の授業で出席を取っていた時、ハリーの名前までくると興奮のあまり教卓から転んでしまった。意外とミーハーな先生なのかもしれない。
『変身術』の授業は、生徒全員が着席するのを確認してから、教科担当のマクゴナガル先生がお説教を始めた。

「変身術は、ホグワーツで学ぶ魔法の中で最も複雑で危険なものの一つです。いい加減な態度で私の授業を受けるようならば出て行ってもらいますし、二度とクラスに入れません。初めから警告しておきます」

その後、さんざん複雑なノートを採り(クレスだけはかなり簡略化していたが)、一人一人にマッチ棒が配られ、それを針に変える練習が始まった。しかし授業が終わるまでにマッチ棒を針に変えられたのは結局ハーマイオニーとクレスだけだった(このときハーマイオニーは、針の完成度がクレスよりわずかに劣ってたと思ったため、クレスに対して悔しそうな顔で睨んでいたがクレスは無視した)。
マクゴナガル先生は二人の針について褒め称えた後、二人に向かってめったに見せないほほえみを見せた。
しかしその後クレスに「ぶっちゃけ似合わないっす」との酷評を受け、割と傷ついた表情でクレスをグーでしばくことになった。
『闇の魔術に対する防衛術』は生徒の誰もが楽しみにしていた教科だったが、教科担当のクィレル先生の余りのがっかり授業とやたらにんにく臭い教室のせいで誰もが肩透かしを食らった。ルーマニアで吸血鬼に襲われて以来トラウマになったらしい。

「今日は何の授業だっけ?」

オートミールに砂糖をかけながら、ハリーはロンに尋ねた。

「スリザリンの連中と一緒に、魔法薬学さ。スネイプはスリザリンの寮監で、いつもスリザリンを贔屓するらしいよ」とロンが答えた。

「マクゴナガル先生が僕達を贔屓してくれたらいいのに」
「天地がひっくり返っても有り得ねえよ」

ハリーの淡い希望をクレスがすぐさま一蹴した。
ちょうどその時郵便が届いた。
正直、食事中に何百羽のふくろうがテーブルに集まるのはいかがなものか。
クレスがルーチェから届いた手紙に目を通していると、ハリーのふくろう・ヘドウィグが初めてハリーに手紙を運んできた。ハリーが慌てて中身を確認すると、この後小屋で会おうという内容だった。ハリーは嬉々としてヘドウィグに返信の手紙を持たせた。

担当教諭のスネイプがスリザリンの寮監だけあって、教室もスリザリン寮に近い地下牢で行われた。
部屋の中ではすでにスネイプが教卓に立っており、生徒が揃ったのを確認すると出席を取り始める。
ハリーの前まで来たところで一度声が止まり、そして嫌に猫なで声で話した。

「ああ、左様。ハリー・ポッター。我らが新しい……
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ