第六章 颶風の巫女
第11話 激突する力〜交差〜
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は耶倶矢、夕弦、十香、そして士道が仲良く談笑しながら歩いていた。
上条「(俺は、もう″そんな域″まで来てたんだな……)」
上条当麻は。
先ほどの十香の言葉を思い出していた。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
十香『今の当麻?』
上条『そ、そうなんだ。最近やけに見られてるような気がして……』
十香『う〜ん……″外見″はあんまり変わってないような気がするのだが……』
上条『そ、そうか……なら良かった』
上条がホッと息を撫で下ろしたのも束の間、
十香『でも……』
上条『ん?』
十香『私としての″立場″から見たらーー』
十香『ーー精霊になった、だろうか』
上条『ーーーー』
十香『……何と無く、いつからか感じるようになったのだ。理由は分からないのだが……でも、なぜか……』
十香『いつか当麻は、この世界を変えるような……とてつもない存在になるような気がしてならんのだ』
上条『ーーー』
十香『あ、いや……あくまでそんな気がするだけだ。勘違いかもしれんから気にしなくていいぞ!』
十香が弁解するように必死に手を振る。
でもーー
上条『そっか……俺はもうそんなところまで……』
小声でポツリと言ってしまった。
十香『……!?』
それと同時に、十香が眉をひそめて疑問と驚愕の織り交ぜたような表情を見せた。
上条『いや、何でもない。さ、士道達のところに行くか』
十香『当麻……?まさか、本当に……?』
上条『またいずれ話すさ。今は士道達のところに戻ろうぜ』
十香『う、うむ……む?あの光は何だ?』
そして、
十香は先ほどのことなどなかったかのように、空へと舞い散る光の粒子の場所へも向かった。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
上条『残滓の回収は終わったか?』
凜袮『もちろん。そのために私はいるんだから』
上条『お疲れさん。なんか色々とありがとな』
凜袮『いいのいいの。どうせ暇なんだし』
上条『ま、そりゃそうか』
凜袮『じゃあ部屋に戻ったら毎日恒例の″アレ″をするよ』
上条『……あぁ、魔力玉に魔力を送るんだっけ』
凜袮『そうそう。当麻は保持魔力が少ないからこうやって毎日貯金しないと、いざという時に困るでしょ?』
上条『ま、そうだな。上条さんはそのいざという時が来ないことを願ってるけど』
耶倶矢、夕弦、十香、そして士道が仲良く談笑する後方で、上条は僅かな微笑を浮かべた。
流石に、十香にズバリと今の
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