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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第七話 甦りし記憶
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か?」
「?どういう事なのかわからんが……」
反応から察するに何も関係はないと思えるが
(まだまだだな……言葉の端に人間が動揺した際に発する声の音域が見られる)
そこは暗殺者。暗殺者はどのような時でも警戒心を怠らないし、観察を止めない。
言葉の端から動揺の色が見られた。つまりは何かを隠している。
(まあ、別に構わんが)
何か策略はあるだろうが、それでも構わんかと安請け合いしてレオンからの依頼も全は引き受けた。
そして翌日。全は早速後悔している。
風邪を引いているのは間違いない。顔が赤いし確かめる為に熱を測ってみたら三十八度あった。
しかし……
(何で、俺の部屋で寝る必要があるんだ!?)
別に自分の部屋にはベッドが一つだけある、というわけではない。
きちんと他の誰かが泊まる時用に布団もいくつか押入れの中に入れてはいる。
しかし、二人共がなぜ全の部屋に泊まるという事になったのだろうか。
しかも、全の部屋の内装をまじまじと観察している。
(念のため、写真立ての中身を見えないように倒しててよかった……)
全は心底過去の自分に感謝していた。
何か嫌な予感がして写真立てを咄嗟に見えないように倒したのだ。
結果的にその選択は正解だった。
「とりあえず、お粥作ってくるから……言っとくが、部屋の物に何も触れるなよ?」
そう言って全は自身の部屋を出て台所へと向かう。
(さて……玉子粥でいいか……)
そう決めて食材があるかどうか確かめる為に冷蔵庫の扉を開けた。
アリサSIDE
さて……熱のせいで頭がガンガンと痛いけど……。
「ね、ねぇアリサちゃん……本当にするの?」
「あ、当たり前でしょ……ごほっごほっ。風邪を引いたのは本当に偶然だったけど……」
今回、私達が橘の家に来たのはただ単に看病してもらうってのもある。
でも本当の目的は……私とすずかの脳内に流れるあの風景の記憶を思い出す事。
橘に関係あるのは間違いない。ここ数日、橘と接していてそれがさらに顕著に感じられた。
だからこそ、この状況を利用しない手はないと考えた。
「さて……どっかに何かないかしらね……」
押入れの中等を開けてみても普通に服などが掛けられているだけでどこも変わった様子はない。
「すずか、ベッドの下は?」
「何もなかった、こほっ……なかったよ」
「すずかは休んでていいのよ。付き合わせてるごほっごほっ……付き合わせてるだけなんだから」
私とすずかはそう言いながらも橘の部屋を物色する。
「何も出てこないね……」
「ええ、こうなってくると隠してるんじゃなくて……堂々と出している
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