旧校舎のディアボロス
一章
第九話 新しい家族と仲直りです
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、なるほどなお前ほどの実力者がそこまでボロボロな理由が分かってよかった。お前はここに居ろ少し出てくる」
黒歌がどこに出るのかと聞くと男は答えた。
「決まってるだろう、冥界だ。お前の妹を此処へ連れてくるのは無理だろうが、俺の知り合いの上級悪魔に保護させる。安心しろあいつは信用に足る人物だ、それに俺はあいつにいくつか恩を売っているからな」
男は骸骨の様な仮面とマントを羽織り冥界の白音を搬送中だった一団を襲った。もちろん誰も死なずに白音の奪還に成功した。
「貴方は…?」
「私の名はジョーカー、お前の姉黒歌の知り合いだ。お前の姉たっての願いでお前を助けに来た」
「黒歌姉様の……」
「お前を黒歌の居るところに連れていくのは無理だが、お前をとある人物のところに連れていく。安心しろあいつならお前のことを守ってくれるだろう。黒歌の願いはお前が生きてくれることだ」
「はい…黒歌姉様……」
白音は返事をした後に黒歌の名前を小さく呟いた。
ジョーカーが追ってから逃れると目の前に大きな屋敷があった。そこには紅色の髪の挑発の男が立っていた。
「君が彼かい?仮面を付けているから分からなかったよ」
「まあな。顔がばれるといろいろと面倒だからな、それよりもサーゼクスこの子を頼む」
ジョーカーは白音には見られないように一瞬だけ仮面を外し、顔を見せそしてまた仮面を付けた。そして白音をサーゼクスに託した。
「ジョーカーさん!また、お会いできますか?」
「さあな、お前が生きることを諦めなければ会えるかもな」
そう言ってジョーカーは冥界から去り黒歌とジョーカー改め光瀬悟志の二人の生活が始まった。
〜sid悟志〜
「ということがありました」
「いやなにあっさり言ってるの!ていうかあの仮面の男って貴方のことだったのね!」
何故か部長に突っ込まれた。朱乃さんと木場は複雑そうな顔をしていた。
「先輩があの人だったんですね」
「まあな、それより小猫ちゃん出来る事なら黒歌の事を許してやってほしい。でも、それはきっとかなり難しいと思う。だから無理にとは言わない。だけど分かってやってほしい、黒歌のやり方は間違っていた、だけど黒歌が小猫ちゃんを助けたかったその気持ちだけは分かってやってほしい、頼む」
俺はそう言って頭を下げた。そんな俺を見て小猫ちゃんは困った顔で部長の顔を見た。
「貴女の好きにしなさい、私たちはそれで良いわ」
小猫ちゃんは周りを見渡すと朱乃さんも木場もアーシアも頷いた。
「私は姉様のやったことは今でも許せません。だけど私はもう嫌なんです。家族が居ないのはもう嫌なんです…」
「白音…」
「姉様…」
二人の姉妹は抱き合って何度も何度もお互いを呼びあいながら泣きじゃくった。そして
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