暁 〜小説投稿サイト〜
ワンピース〜ただ側で〜
番外21話『かみなりに打たれて』
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……あぁ、そうだ。それも思い出した。明らかにアレは人為的なナニかだった。
 ここは森の中。けど、あの雷がよっぽどの一撃だったせいか俺を中心とした周囲だけ黒こげになっていて、地面も雷によってえぐられたのか1mほど低くなってる。っていうか雷で地面って抉れるんだ……どんな規模の雷だよ、それ。
 これだけの雷に打たれて生きている自分にちょっとだけホッとしつつ、けどこれだけの雷の規模を操れるとなると自分の中では答えは一つしかない。

「自然系の雷の悪魔の実の能力者……だよな、やっぱり」

 スモーカー、クロコダイル、それに今回。
 ルフィたちと旅を始めてもう自然系の能力者に出会うのが3人目。過ごしてきた時間の短さでこれは何ともすごい確率な気がする。

「全く、ルフィたちといると本当に退屈しないな」

 笑えるような笑えないような話だけど、そんな事実は今はどうでもよくて。
 大事なことは自然系の悪魔の実の能力者に不意を打たれて、俺はやられてしまったということだ。

「……んのやろう」

 顔をもわからない能力者にムカつく、けどそれと同じくらい自分にもムカつく。
 完全に不意を打たれてやられてしまったとはいえ、見聞色の範囲を最初からこの島全体に広げていたら気づけていた。最初からあの雷の危険性には気づいていたのに、それをやらなかったのは完全に俺の判断ミスだった。

 あの時あの4人が大したことなかったから、それだけで判断することをやめてしまっていた。
 なんとも情けない。

 油断と余裕は全然違うのに、余裕ぶって俺は油断していた。
 クロコダイルにやられてしまった時のことがなんでか頭に浮かぶ。もちろんあの時とはちょっと違う。けど、あの時とちょっとだけ今の状況が似ている気もする。だから余計にムカついているのかもしれない。
 クロコダイルの時といい、今回といい。俺が負けたことには違いはない。
 けどクロコダイルの時とは違うこともある。

「……」

 体が動くかを確認する。
 目が覚めてすぐは体がまだ痺れていたけど、今はもう大丈夫。ほとんど100%の状態で戦える。  

 そう――

「……待ってろよ、バカ雷野郎」

 ――まだ心まで負けたわけじゃない。

 今からにでも挑みに行ってやろうか? 

 そう思って、けどそこで気付いた。
 気を失う寸前に見聞色の範囲を広げて一瞬だけ場所の特定に成功したことは覚えてる。けど、あの時は必死に敵の次の攻撃を見聞色で把握しようとしていただけだし、何よりもほとんど一瞬のことだったから、それがどこだったかまでは覚えていない。当然、今もこの土地全体に見聞色を張り巡らせてみたけどあの時、俺に雷を放ってきた人間がどれかだなんてわからない。
 俺が見聞色で誰かを特定とか
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