加賀と会社
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
気づいたときには、俺は空を見ていた
「あぁ、寝っ転がってんのね、これ」
よいしょ、と体を起こして周りをみると、どうやらここは何処かの屋上か何かのようだ。 そこまで大きくない、10階もないだろう建物だ
「転生は無事終了……ってとこか。 にしても、ここどこだ?」
転生する場所を聞いていなかったが、こう、見渡す限り野原が広がっている場所のこんな建物にいきなり出てきたんだ。 自分の位置がわからない。 ただ、ここが都会じゃないことは分かる
「しまったな……場所くらい聞いとけばよかった…」
唯一の手がかりはこの建物。 扉はあるので、人がいれば訪ねたいところなのだが、見知らぬガキがいきなり屋上から現れたら警戒される
「まいったなぁ…」
「あぁ。もう、到着されていたのですね」
俺が今後の対処に困っていると、不意に扉が開き、眼鏡をかけた白衣の男がにっこり笑顔で屋上にやって来た。 眼鏡男子のイケメンである
「?あなたは?」
「申し遅れました。私は、神様より、貴方のサポートのために造られた人……というよりも、人形みたいなものです。 こちらの世界に生まれる際、加賀正広(カガマサヒロ)という名をもらっています。 以後、お見知りおきを」
俺の質問に丁寧に答えてくれた加賀さん。 成る程、設定はこっちでちゃんと用意しておくとはいっていたが、まさか、ここまでするとは。 それに、加賀さんは自分を人形等と言ったが、見た目は人間そのもので、人間に備わっている器官もちゃんとあるらしい。 人間でいいと思う
「まぁ、色々と神様から話は聞いています。歩きながら、貴方のことやその他諸々のことも説明しますので」
さぁ、こちらへ。と、俺を建物の中に連れていく加賀さんは階段を下りながら神様が作った俺の設定について話してくれた
「まず、貴方の名前は御堂中から変わっておりません。 ですが、年齢が16歳程になっていますので注意してください。 両親に関しては、10年前の交通事故で死亡。以後、私が貴方の保護者代わりをしている。というようなことになっています」
早速話されたのは、俺自身に関する設定だった。 両親が既に他界しているというのは、少々複雑であるが元々、前世でも同じようなものだったので違和感はない
にしても
「加賀さんが義父…ってことですか?」
「はい。 ですが、母親役はいませんので悪しからず。 それと、貴方の両親の設定として、二人はISの研究者であり、このゴッドカンパニーに勤めていたことになっています」
「ここ、会社なんですか?」
「はい。神様が機体の整備と、武器の補充には必要だろうからとのことです。 一応、世間
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ