インフィニット・ストラトス 否定の救世主
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
アネットワークから意図的な介入が行われ、しかも上位権限で無理矢理情報を抜き取ろうとこちらにアクセスを仕掛けられた。それによって幾つかのコアが痛みを感じ、それが流れ込んでくる。あまりの痛みに膝をつく。
「それ!?」
更識さんがオレの左手が結晶に覆われた事に驚く。
「説明する時間が無い。これが最後のチャンスになってしまった。手を、ぐあああああ!!」
介入が酷くなり左肩まで一気に同化が進む。
「このままでは彼女が消える。消されてしまう。頼む、彼女の意思を伝えさせてくれ!!」
オレの必死の訴えにようやく更識さんが差し伸ばしていた右手を取ってくれる。
「ありがとう」
右手で更識さんの右手を少しだけ同化してNO.107と更識さんの意識を擬似的にクロッシングさせる。オレ自身は二人の対話の邪魔はせず、邪魔をさせない為にコアネットワークの方に意識を集中させる。予想通り介入主は篠ノ之束だった。上位存在の時点でそれしか答えは無かったけどね。今回は手を出せないけど、いずれは祝福を与えるよ。
二人の対話が終わると同時に更識さんとの同化を解除してニヒトを展開する。
「痛みを全て、受け止める!!」
原作の来主操が押し付けられていた様に、真壁一騎が同化現象を肩代わりした様にコアの訴える痛みを全て引き受ける。それが終わり次第、NO.107をコアネットワークから完全に独立させる。
「あ、あの」
「ごめん、ちょっとだけ休ませて」
想像以上に体力を消耗し過ぎた。ニヒトを解除して座り込んで荒い息をつく。5分程待ってもらってから、話を聞く。
「色々、あの子と話して、私がどれほど傷つけたのか理解して、それでも私は傷つける事しか出来ない」
「それもまた、ひとつの祝福だよ」
「それでも傷つけるのは痛い事だよね」
「だけど、痛みを知らないのは害しか無い」
「それでも痛みは少ない方が良い。だから、力を貸して欲しいの」
「オレはISに関しての知識はほとんど無いよ。クラスメイトにも避けられてるからコネも無いし」
「私とイオナを繋いだあの力、人と人も繋げられるはず」
「イオナ?ああ、NO.107だからイオナか。分かりやすくて良い名だね。さて、質問の答えだけどYESだよ。人と人を繋げる事も出来る。だけど、繋がって分かったはずだ。あれは繋がっているもの全てに自分の全てを曝け出す必要がある。オレも出来る限り思考をそらしたけど、それでも見てしまった物が多々ある。だから、誰と繋がろうとしているのかも分かる。だけど、相手がどう思っているのかは分からない。この力は互いに傷つけ合う力でもある。それを理解しているね?」
「うん」
「今まで見えなかった十字架を見える様にする。辛い行為だ。もう逃げ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ