インフィニット・ストラトス 否定の救世主
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すよ。ザルヴァートルの名は伊達じゃないんですよ」
そこで一夏が戻ってきたので通信を切る。先程と違い、装甲が変化している所を見ると一次移行が終了したようだ。
「来なよ、一夏。遊んであげるからさ」
オレの挑発に一夏が剣を振りかぶって斬り掛かってきたのでそれをルガーランスで受け止めて同化して吸収する。それに一夏は驚いて、驚いて?
「なんで驚いてるの?」
「いや、さっきワイヤーを切るときは問題無かったから」
「あれはわざと切らせたんだよ。ほら、他の武器を出して」
「い、いや、それがだな」
「まさか、拡張領域に何も入っていないのかい?」
「あ〜、うん、そうなんだよ。初期設定の雪片弐型しかなかってさ」
「仕方ないね」
遊びにすらならないとは思っても見なかったよ。まあ、オルコットさんに祝福を与えられただけで今回は良しとしよう。
ルガーランスを展開してエネルギーを注ぎ込む。そしてプラズマの射出口を一夏に向ける。
「痛みは一瞬だ。楽にすると良いよ」
ルガーランスから放たれたプラズマにのまれて一夏が墜落していく。
「君がオレを呼んだのかい?」
学園の整備室の一画に未完成で置かれているISに語りかける。この世界に産まれ落ちてから、オレは彼女達、ISのコアの心も読める様になった。そしてそれが彼女達にも伝わりコアネットワークを通じてオレを呼んだのだ。
「そうか。いいよ、オレが祝福してあげる」
「……そこにいるのは誰?」
振り返ると入り口に眼鏡をかけた女の子が立っていた。
「来主操、NO.107に呼ばれてきた。はじめまして、更識簪さん」
「どうして私の名前を!?」
「NO.107が教えてくれたからね。分かりやすく言えば打鉄弐式が教えてくれた。君に身体を作って貰っている彼女がオレを呼んだ。彼女と君を祝福して欲しいと」
「コアに意思が?それに祝福?何を言っているの?」
「言葉で伝えるのは難しい。伝えたい事の全てを伝える事が出来ない。伝わらなかった物の方が重要な時もある」
左手で打鉄弐式のコアが格納されている部分に触れて同化する。
「くっ」
NO.107が感じた痛みが流れてくる。更にニヒトのコアと違って独立していないからかコアネットワークからも様々な情報が流れてくる。
「NO.107の意思を伝える。手を」
右手を更識さんに差し伸べながら、伝える為の情報を選別する。だが、更識さんは手を取ろうとしない。
「不安も恐怖も分かる。オレにはこの方法しか思いつかない。オレを信じてなんて言わない。だけど、彼女を信じて欲しい。彼女は苦しんでいる。そして、君の事を心配もしている。それを伝えたいだけっっ!?」
コ
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