インフィニット・ストラトス 否定の救世主
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飛ばして、串刺しにするのと同時に同化して吸収する。アンカーをウィングユニットに戻してワームスフィアを形成し、装甲という装甲をねじ曲げる。飛行機能すら壊れたのか落ちていくオルコットさんに再びアンカーを打ち込んで宙吊りにする。そして、ゆっくりと同化していく。オルコットさんのISの装甲が結晶に覆われていく。そこまでは焦りながらもまだ抵抗を続けていた。それも次の瞬間には止まる。
露出している肌の一箇所に結晶が生えたことによって。
「えっ、あっ、い、いやああああああああああああ!?!?」
パニックを起こして暴れ回るオルコットさんを見下ろして同化を続ける。
「やめろおおおおおお!!!!」
ピットから飛び出してきた一夏がアンカーのワイヤーを切るのと同時に同化を止めて、肉体とねじ曲がった装甲を返す。地面に叩き付けられそうになるオルコットさんを一夏が抱きとめてオレに剣を向ける。オルコットさんは安心したのか気を失ったようだ。
「操!!お前、何をやってるんだよ!!」
「最初に言ったはずだよ。今の彼女を否定する。それがオレからの祝福だって」
「巫山戯るな!!幾ら怒ってたからって殺す事が祝福だなんて認めねえぞ!!」
「誰も殺すなんて言ってないよ。今の彼女を否定するって言ってるんだ。似ているように感じるんだろうけど、全然意味は違うよ。一夏が思っている祝福とオレの思っている祝福は同じ物さ。そこに辿り着くまでの道のりが違うだけさ」
「何を訳の分からない事を言ってるんだ」
「二、三日で分かるよ。さて、オレと戦うのなら彼女を戻してきてあげなよ。危ないから」
そう言うと渋々ピットへと戻っていく一夏を見送りながら通信に出る。ついでに切られたワイヤーを同化して繋げ直す。
「何か御用ですか、織斑先生」
『……オルコットの機体に何をした?お前の攻撃でオルコットのシールドエネルギーが減ったのは最後のアンカーを打ち込んだ時のみだった。装甲にアレだけのダメージを負わせながらだ』
「説明しても分からないでしょうから完結に結果だけを見て下さい。ねじ曲げただけですよ。本来ならそのまま捻りきる事だって出来ます」
『なら次だ。あの結晶は何だ?結晶に覆われて砕け散ったのに、なぜオルコットは無事なのだ』
「ニヒトだけのワンオフですよ。詳細は秘密です。無事なのは結晶で覆っただけですから。何度も言ってますけど、今の彼女を否定する。それがオレからの祝福です。『オレが悪役になる事で彼女がクラスで孤立する事はなくなった。むしろ心配される側になった事でクラスに溶け込める様になる。それに、死の恐怖を味わった事で性格にも変化が現れるはずですから』
『それではお前がオルコットになるだけだぞ』
「オレは空さえ飛べればそれで良いんで
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