3話 「身の程を弁えるべし」
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。雰囲気で、もう戦いすら嫌になって自信喪失しているのをひしひしと感じる。
だが、そんな状況だからこそ羨望はより眩く輝く。
情けない悲鳴を上げて逃げるしかなかったあの魔物を一撃で斬り裂いた彼の鮮烈な姿が、目に焼き付いて離れなかった。
そして思った。そんな憧れるほどに勇猛な英雄に認められたい、と。
ここで逃げ帰るという選択肢はない。そして、あの時動きを止めるきっかけになった覚悟の揺らぎも、もうない。心の奥底で、宵闇を照らし千の夜に希望を抱かせる、憧れと言う名の星座が輝いた。
セリアはベッドの上で、密かに誓いを立てる。
必ず強くなる、と。
そんな彼女の握り拳を、ドアを閉める直前のブラッドリーは確かに見ていた。
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