≪アインクラッド篇≫
第三十三層 ゼンマイを孕んだ魔女
アスナの憂鬱 その壱
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もまた、然りだ」
アスナは言葉に詰まった。その間にスバルが同意する。いいだろう、と。アスナは釣られるように承諾してしまった。その時、不意に声がした。女の声だった。
「なんなら私が闘ってもいいわよ? コール」
席の一角にいたインディゴが手札を眺めながら手を挙げた。インディゴの言葉に対戦相手であるメントレが呼応するように声を荒げた。
「いいでしょう! 勝負です! 喰らえィ! キングのフルハウスゥァ!!」
「ストレートフラッシュ」
ドシャンとテーブルに倒れ伏すメントレを尻目に、インディゴが無地のウィンドウを開く。視線でアスナを誘ってくる。横でスバルがあっけからんと言う。
「まぁ、俺としてはどちらでもいいんだけどな。アスナをナンバー2だって言うならインディゴだってナンバー2だ、という理屈を俺は否定できないね。本音を言えば違うと言って置きたいが、傍から見れば似たようなものだしな」
「彼もこう言っているわけだ。アスナくん、君が決めるといい。勝率を取るか情報を取るか利益を取るか安全を取るか、君の判断力に任せよう」
アスナは悩み、考えた。勝率、情報、利益、安全、取るべきものを考えてアスナはついに結論を出した。
「私は――
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