1部分:第一章
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「あんたも気をつけろよ」
「撃墜されたらそれで終わりだからな」
「それはな」
「わかっている」
その彼エドガー=スコットは真面目な顔で頷いた。
「日本人は強い。それは胆に命じておくさ」
「ああ、俺達もな」
「それは頭に入れておくか」
こんな話をしながらだった。彼等はこれからのことを考えていた。スコットは酒が終わると一旦外に涼みに出た。するとそこに国民党軍の将校の服を来た男が来た。黒い髪を短く刈って目が少し吊り上がっている。唇は薄く背はスコットより少し低い程度である。その彼が飄々とした足取りで来たのである。
「スコット大尉ですか?」
「貴方は確か」
スコットは覚えたての中国語で返した。しかしその将校はだ。気配りからか英語で返してきた。中国語、それも上海訛りが見られる英語であった。
「はい、劉白邦です」
「そう、ミスター劉でしたね」
スコットも彼の言葉を受けて英語で返した。
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