第九十三話 願望を司る者
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フレアモン[ぐああああ!!]
ヘラクルカブテリモンの角の一撃を受けたフレアモンが地面に叩きつけられる。
クレシェモン[この…!!]
クレシェモンがノワ・ルーナを構えてヘラクルカブテリモンに突進する。
ヘラクルカブテリモンは電撃弾をクレシェモンに向けて放った。
クレシェモン[くっ!!]
クレシェモンは咄嗟にノワ・ルーナを盾にすることでダメージを緩和したが、廃ビルに叩きつけられる。
ミスティモン[コアダート!!]
エンジェウーモン[ホーリーアロー!!]
ミスティモンとエンジェウーモンは距離を取って攻撃するが、グランクワガーモンは全くダメージを受けない。
ティアナ「(私のせいだ…私のせいで皆が…)」
目の前で繰り広げられている戦いを見て、ティアナは心が押し潰されそうになった。
そして、決定打となったのが…。
ヘラクルカブテリモンが放ったハイメガブラスター。
避ければ廃ビルに当たるため、避けることも出来ず直撃を受けた全員が倒れてしまった。
ヘラクルカブテリモンとグランクワガーモンが止めを刺そうとした時。
ティアナ「…お願い止めて!!」
ティーダ「ティアナ!!」
耐えられなくなったティアナは兄の制止も聞かずに廃ビルから出る。
ティアナの叫び声で辺りは一瞬の静寂に包まれる。
ティアナ「私が…選ばれし子供なの、どこにでもついて行くから…もう皆を傷つけるのはやめて…」
ファントモン[いい心がけだ…よかろう]
ファントモンはヘラクルカブテリモンとグランクワガーモンを下がらせた。
ユーノ「ティアナ…!!」
アリシア「行っちゃ駄目…!!」
ティアナ「(怖い…でも、私のせいで誰かが傷付くのは嫌だから…)ありがとう…」
ティアナの身体が青黒い球体に包まれる。
フェイト「駄目!!行っちゃ駄目!!」
賢「ティアナ!!行くんじゃない!!」
青黒い球体に包まれたティアナは処刑場となる荒野の方へと飛んで行った。
これ以上自分のために傷つく者を見ていられない。
ティアナは自ら選ばれし子供だと名乗りをあげ、敵の手に落ちた。
賢「くそお!!ルカに…ルカに何て言えば…」
大敗を喫した賢達。
子供達は自分達の力の無さを怨み、唇を噛み締めた。
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