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ヴォルデモート卿の相棒
9と3/4番線からの旅・後編
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書に出ていたから」
「僕が?」

ハーマイオニーの言ったことにハリーはさらに唖然とした。数日前まで魔法界の存在すら知らなかった人間が、自分が本に載っていると言われてもピンとこないだろう。

「まあ、知らなかったの? 私があなただったらできるだけ全部調べるけど。……ところで、その男の子は?」
「あ、この子はジークフリート・ゴズホークだよ♪」
「ゴズホーク!? 基本呪文集の著者ミランダ・ゴズホークの!? わあっ、私色々と聞きたいことが−」
「おい出っ歯女」

ジークのフルネームを聞き、やや興奮気味にジークを起こそうとするハーマイオニーをクレスが静止した。

「こいつ今熟睡してんのわかんねーのか? くだらねぇ長話なんざ後でしろ」
「でっ……!……てでで出っ歯女ですってぇっ!? それにくだらない話ってどういうことよ!」
「いいからさっさと出てけよガリ勉、面倒なんだよお前の相手すんの」
「〜〜〜っ! 言われなくてもこんなとこ出てってやるわよ!」

クレスの容赦ない罵倒を受け、ハーマイオニーは顔を真っ赤にしながらネビルを引き連れ、肩をいからせてコンパートメントから出ていった。

「クレス! 初対面の人になんてこと言うの!?」
「一目見た瞬間直感した。あいつ俺の大嫌いなタイプだ、間違いねぇ」
「だからってその、あの…あなたにデリカシーはないの!?」
「そんなもんドブに捨てた」

クレスのあんまりな物言いにアレクは猛然と抗議するもののクレスは取り合わない。態度を改めるつもりがないとわかったのか、しばらくするとアレクも何も言わなくなった。
その後4人は4つの寮の話をしたり、魔法界の大人気スポーツ・クィディッチをしたり(ハリーはともかく、クレスとアレクがあまり興味なさそうなことに驚愕していた。曰く、人生の半分損しているとか)

ロンが熱心にクィディッチの話をしていると、またコンパートメントの戸が開き、男の子が三人入ってきた。
ハリーとアレクは真ん中の少年に見覚えがあった(クレスは忘れたらしい)。マダムマルキン洋装店にいた青白い子だ。

「このコンパートメントにハリー・ポッターがいるって、汽車の中じゃその話で持ち切りなんだけど。それじゃ、君なのか?」
「そうだよ」

ハリーは少年の質問に答えたあと、両脇の少年に目をやった。二人とも非常に体格の良い。ニヤニヤと意地悪そうな笑みを浮かべているあたり、いかにもいじめっ子といった感じである。

「ああ、こいつはクラッブで、こっちがゴイルさ。
そして、僕がマルフォイだ。ドラコ・マルフォイ」
(ドラコ=蛇って……名前からしてスリザリンに入るために生まれたようなやつだな……)

そんなことをクレスが考えていると、マルフォイはクスクス笑いを咳払いで誤魔化しているロンを睨
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