暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
ワールド・カタストロフ〜クロスクエスト〜
Round《4》〜ワンサイド・ワンサイド〜
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
で対戦相手の方の《ジン》が言った、その時。

 【デュエル!!】

 閃光が、瞬いた。ジンが《千里眼》を発動させるのと同時に――――

「……よッ!!」

 どこからともなく、《ジン》の両手に武器が搭載される。

 その片方は、十字をかたどったロングソード。

 もう片方は、十字が描かれたタワーシールド。

「――――《アカシック・アーマゲドン》!!」
「何……ッ!?」

 知識としては、知っていた。

 その剣技は――――

「……《神聖剣》の、最上位ソードスキル!?」

 つまりこの男は、《神聖剣》の使い手だというのか。茅場晶彦/ヒースクリフ意外に存在しないはずの、二人目の。

 確かこの剣技には、HP吸収能力があったはずだ。威力も高いし、遠距離にも攻撃できる。

「くっ!」

 避ける。ジンは敏捷が高めだ。《神聖剣》のソードスキル位、とりあえず避けることができる。

「へぇ、避けるのか……レベルは、どの位なんだろうなッ!!」

 次の技が来る。盾が真っ白に光り輝き、重突進攻撃。キリト戦でヒースクリフが見せた技だ。それも避ける。

 そしてここで、ジンの《千里眼》がスタンバイを完了させる。

 ――――発動!

「……《月光神竜》!」

 ジンの瞳が月光の色に染まる。神速の移動からの、斬撃。

「――――《月光石火》!」
「むっ!?」

 ザン!

 《月光石火》は、『ジン』を薄く切り裂いた。初撃はジンの物となったのだ。

 その隙に、ジンは相手のステータスを覗く。

『【PN:Zinn】【Se:Male】【Lv:……』

 そして、そこに書いてあったことを見て――――

「な……ッ!?」

 二度目の、驚愕。

 それも、少々信じがたいクラスの。

「お前……その、ステータスは……!?」
「ん? ……何だお前、もしかして相手のステータスが読めるのか? へぇ、面白いな……」

 そこで彼は、ニヤリ、と。

 怖気の奔るような笑みを浮かべて。
 
「だがその時間も……()()()()()

 
 ――――不意に、ジンの体から力が抜けた。同時に、視界に表示されていたはずの《千里眼》のデータが消えていく。どんどん抜けていく力。

「ぐっ……!?」

 気付けば、ジンは地面に膝をついていた。

「これ、は……」
「あばよ」


 ザクリ――――


 倒れたジンに突き刺さり、なぜか一瞬でそのHPを奪い去ったのは――――

 不気味な輝きを宿した、《蒼天〜メモリアル〜》だった。

 
 ――――【Eighth-Battle:Winner is Zinn!!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ