暁 〜小説投稿サイト〜
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Round《4》〜ワンサイド・ワンサイド〜
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作ってしまえばいい。

「――――《召喚術》」

 そうライトが呟くと、その腰にカードホルダーが出現する。

 取り出されたのは、一枚のカード。ライトたちの世界の主観からすれば、もう十年近く前のTCGのカードだ。

 名は――――

「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が(しもべ)に宿れ! 光の化身、ここに降臨! 現れろ、銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)!」

 蒼藍を基調とした、光り輝く翼のドラゴンが姿を現す。

「なっ……このタイミングで!?」
「行けッ、ギャラクシーアイズ! 破滅のフォトン・ストリィィィムッ!!」

 輝くブレスが、銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)から放たれる。

「おれにきかねぇって知ってんじゃねぇのかよ……!」

 その輝きは、しかしアスカを焼くことはない。彼の異能が、ドラゴンのブレスすら無効としているのだ。

 だが――――

「お前にダメージを与えるのが仕事じゃぁ、無いんでな!」
「……!?」

 気が付けば、目の前にはライト。その手に握られているのは《神刀・希望之未来》――――!

「ぐ……ぁぁッ!?」

 勢いよく振りかぶられた刀は、アスカに避けがたい一撃を与える。部位欠損は無効だが、クリティカルダメージまでが入らないわけではない。

「もう一丁!」

 返す太刀でもう一撃。

「まだまだぁぁッ!!」

 ラッシュが、始まる。

 アスカが最も危惧していた、ライトによる「ずっと俺のターン」が、完成したのだ。

 ここまで来たら、勝敗はもう決したも同然である。増えたはずのアスカのHPは、再び削られて――――

「ぐふっ……」
「おー、やっと勝った……」

 【Seventh-Battle:Winner is Right!!】

 ようやく決着と相成ったのだった。



 そして舞台は、第一ラウンド最後の試合へとシフトする――――



 ***


 
 最終試合である第八回戦を戦う片割れ、《月の剣士》ジンは、控室で最終調整を行っていた。

 ソードスキルを無効化する刀、《八雲》。

 軽くて丈夫な万能刀、《蒼天〜メモリアル〜》。

 そして敵のステータスを開帳できるスキル、《千里眼》。

 此処に《千里眼》のmodであるレジェンドスキル、《月光神竜》が加わって、《月光石火》《月光乱舞》などを組み合わせれば、大抵の相手に対応できる。

 特殊ルール下であり、なおかつ相手が油断していた状態であったとは言え、仮にもあのタツに一度勝利を収めたプレイヤーだ。そう簡単に倒されてしまうほど、軟な構成はしていない。

 彼もまた、十分に強
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