暁 〜小説投稿サイト〜
光明の魔導師〜眩き妖精の物語〜
六魔将軍編〜ニルヴァーナを死守せよ!〜
予期せぬ邂逅
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で下へ降りていった。
つーか去り際聞こえた悲鳴は間違いなくシャルルのだったな。目、覚ましてたのか。そりゃ怖えわな。


「それじゃあ頼んだ!」



グレイの背中に呼びかけると、グレイは片手を挙げて答えた。



そして俺も界法を使い飛んでいく。



ナツに追いつき、着地すると2秒後くらいにナツも着地した。あ、シャルルお疲れ様。


「うぷ……」



「って酔ったのかよ!」



吐くんじゃねえぞ!いいか、吐くんじゃねえぞ!!



すぐそこの洞穴から、微かに声が聞こえた。どうもナツを呼んでいるようだ。



「ハッピー!?今行くぞ!」



ナツがダッシュで入っていく。ハッピーって連れ去られた雄猫の方か、ならウェンディもいるはず!



「ウェンディ!!いるか!!」



洞穴に入ると、



「うっ……うぇっ……フーガぁ…ごめんなさい…でも…ひっ…わた、私…」



泣きじゃくるウェンディとナツと猫、そして上裸の青髪の男がいた。



「ウェンディをさらった六魔将軍の奴はてめえか!!」



この男、何か変だ。感じる魔力は常人のそれとは異なりあまりにも濃く、大きい。だがどこか不安定だ。でも関係ねえ。ぶん殴ってやる。と、足を踏み出した瞬間、


「ジェラァァアアァルゥゥゥ!!!」


「え?」



ナツが物凄い勢いで殴りかかる。が、



ボゴォ!!!!




魔力の塊をぶつけられてしまった。手の一振りであの威力か。それよりもナツの言っていたことが気になった。ジェラール……?


「相変わらずの魔力だな、ジェラール。」



後ろから男が現れ近づくが、



ガガガガガガ!!!!




「なに!?」



男のいた地面を陥落させてしまう。あまりのアレな状況に、俺は立ち尽くしてジェラールが去っていくのを見ているしかなかった。




そこで我に帰り、



「おいウェンディ、ジェラールってたしかお前の…」



と、振り向きながら聞くと、ウェンディが倒れていた。



「おい!ウェンディ!何があったんだ!」



「この子、天空魔法の使いすぎね。魔力切れよ。」




なるほど、大体分かったぞ。


「つまりウェンディはジェラールとやらを治療しちまったってことだな。それもえらく大変な治療を。」




「そうみたいね。でも一体なんで…」



「とりあえず行くぞ。エルザを助けるんだ。」



「あんにゃろぉ…」



「ナツ、今はエルザが優先だ。一旦戻るぞ。
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