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とあるの世界で何をするのか
第三十七話  どうなったのか心配だった人たち
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ベルアッパーの件が解決したら他の人たちと同じタイミングで目を覚ますと思うわ。けど、麦野さんの方はウチもちょっと分からないかな」

 フレンダは他のレベルアッパー使用者と同じ扱いで良いはずだが、問題は麦野さんである。レベルアッパーに関してだけならば俺もアニメの知識を持っていたのである程度の予測が立てられたわけだが、麦野さんのようにデュアルスキルを使おうとした人はどうなってしまうのかなんて知識など俺には無い。

「超どうしてですか?」

「麦野さんがデュアルスキルを目指していたと仮定して、デュアルスキルを実現するためにはどういう方法があると思う?」

 聞いてくる絹旗さんに聞き返す。麦野さんがどういう方法でデュアルスキルを使おうとしたのかは分からないが、麦野さんのとった方法によってはレベルアッパー使用者の皆が意識を取り戻す時でも、意識が戻ってこない可能性が高いのである。

「この前の話では他人の能力を超使う感じじゃ無いんですか?」

 恐らくこの前の話というのは俺がホテルで話したことなのだろう。ただ、他人の能力を使うと言っても方法は色々あるのだ。

「うん、レベルアッパー利用者のネットワークがあるから他人の能力を使うことが出来るようになるかもしれない、って言うのは何となく想像できると思うんだけど……」

 一端言葉を切って更に続ける。

「じゃあもし、ネットワークを介して他人のパーソナルリアリティが自分の中に出来てしまったらどうなると思う?」

「え……それは……」

「むぎのもそれで倒れたって事?」

 この世界に来てからデュアルスキルが出来ない理由というのは聞いたことが無いので、かなりうろ覚えな元の世界でのアニメ知識になるのだが、確かパーソナルリアリティを二つ以上持とうとすると、脳の負担が大きくなりすぎるので理論的には出来ないはずという設定だったと思う。話を聞いて二人の顔が少し青ざめたことから見ても、俺の知識はそれほど大きく外れていないのだろう。

「可能性は少なからずあると思うわよ。他人のパーソナルリアリティが他人の中にある状態でネットワークを介して能力だけを使うなら自分には何も問題が起きないのかもしれないけど、他人のパーソナルリアリティを自分の中に取り込んでしまったらどうなってしまうのかはウチにも分からないわ」

 能力開発を受けていない木山先生がマルチスキルと言って複数の能力を同時使用していたことからも、能力を使用するだけならば問題なく出来るはずなのだ。しかし、木山先生がパーソナルリアリティをどのように扱っていたのかは俺にも全然分からない。

「超どうにかならないんですか!?」

「どうにかするも何も、まずはレベルアッパーのネットワークを破壊して、フレンダやその他大勢を起こさない事にはどう
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