暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード29 〜万丈目去る〜
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なかったら、この時点で決着がついていた。本当に運のいい奴。

SALはすることがないのか、そのままターンを終える。


SAL
手札3枚
LP1700
魔法・罠無し

『森の番人 グリーンバブーン』

十代の手札・場共に無し。さらには、ライフも100と誰が見ても絶対絶命の状況。とどのつまり、十代のこのドローにかかっている。

「いくぜ、SAL!ラストターンだ!ドロー!!」

十代は引いたカードを確認するとほくそ笑む。おそらくだが、逆転の一枚を引いたのだろう。それを掴み取ったのは、十代の持つ幸運なのか、あいつの周りを浮遊している羽クリボーの恩恵なのか。おそらくどちらもだろうが。

「手札から魔法カード『ミラクル・フュージョン』、発動!
俺は墓地のフレイムウィングマンとスパークマンを融合!」

「何!?墓地融合だと!?」

「『ミラクル・フュージョン』はE・HERO専用の融合カード。墓地とフィールド上から融合素材を除外することでE・HEROを融合召喚できるだよ。ま、墓地のアドバンテージを失うけどな……。」

端的に説明してやると博士はあまり納得いかないような表情をし、押し黙る。

「来い、俺の新たなるE・HERO!!究極の光を解き放て!『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』!!」

『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』
☆8 ATK2500

純白の翼を広げ、曇りなき白光を放つ英雄が十代の目の前へと降り立つ。その圧倒的な存在感と神々しさから、翔たちはただ一言、凄いと漏らす。

「シャイニング・フレア・ウィングマンは墓地のE・HERO一体につき、攻撃力が300ポイントアップする。俺の墓地には、8体のHEROが存在する。よって、攻撃力は2400ポイント上がって、4900だ!」

HEROたちの支援を受け、シャイニング・フレア・ウィングマンの力が増し、放つ光がさらに強まる。

「す、すごいっす兄貴!」

「さぁ、バトルだ!いけ、シャイニング・フレア・ウィングマンでグリーンバブーンに攻撃!シャイニング・シュート!!」

「ウキっ!?ウキャァァーー!!?」

上空で翼を大きく広げると閃光が迸り、グリーンバブーン諸共SALのライフを削り去る。

SALの断末魔のような叫びと共にデュエル終了を知らせるブザーが森へと響く。


◆◇◆

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ。さ、約束だ。ジュンコを返してもらうぜ。」

十代は決め台詞を言うと敗北のショックからか項垂れているSALへと歩み寄り、人質を解放するようにと言う。
SALは「ウキッ」と小さく返事をし、傾くと木にしがみ付くようにしているジュンコを抱え上げ、安全な場所へと下ろす。

「ジ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ