エピソード29 〜万丈目去る〜
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ら!
「仲睦まじい事はいいことですにゃ〜。だけど、今は少し控えて欲しいのですのにゃ。」
「わーー!?大徳寺先生も居た!?姉ちゃん、いい加減に離せって!」
「むぅ〜、しょうがないな。」
渋々といった感じで姉が離れると安堵の息を吐く。
『慌てる紫苑さんも可愛かったですよ?』
……うるさい
褒めてるのか貶してるのか微妙な発言をするエアトスをじと目で睨みつける。
さっきの姉とのやりとりで殺伐とした雰囲気はどこかへ行き、気まずい空気感になっている。大徳寺先生が注目を集めるため、ゴホンッとわざとらしく咳払いをすると話しを切り出す。
「さて、話しは聞いていたんですにゃ。とりあえず、事が公になれば困るのはあなたたちの方じゃない出ないかにゃ?動物虐待で訴えられちゃいますよ〜?」
「くっ……。行くぞ、お前たち!」
博士は悔しそうな表情をしながら、黒服二人を引き連れ去っていく。ただ捕まりたくないのか、それとももっとヤバい事を研究しているのか。などと考えているといつの間にかSALだったサルは機械を全て外し、仲間の元へと戻って行き、十代たちがもう捕まるなよ〜と声をかけている所だった。
『まぁ、とりあえず一件落着って事でいいんですかね〜?』
エアトスが間延びした声でそういうと、自分もいいんじゃない?とあくびをしながら答える。
ちなみにホント、何しにきたんだっけ?などと思ったのは万丈目の安否が大徳寺先生によって報せされ、皆安心してからだった。
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