桃子、仕掛ける!
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ら後をつけて様子を確認しようと思っていたのだけれど、それどころではなくなってしまった。
ライト人間に侵食されている今となっては早くイルミネーションプラスを見つけて退治しないと大変なことになってしまう。
「いいなあ、美紅ちゃん……」
桃子は健太とデートする美紅を想像してちょっと切なくなった。
想っているだけで十分とは思っていても、やはり好きな人とデートをしたい気持ちは強かった。
「でも、その前にイルミネーションプラスをやっつけなきゃ!ですよね!」
そう言って桃子は自分を奮い立たせた。
しかし、徒歩でのパトロールは効率は悪い。
それにイルミネーションプラスの性質上、発光する体が目印になっていたが日中だとそれも目印にならないというのもある。
しかし、この季節、日が暮れるのは早い。気がつけば日が陰ってきた。
もしかしたら、そろそろ見つけることができるかもしれない。
そう考えた2人は高層ビルの屋上に登った。
「じゃあ、手分けして。桃子ちゃんは向こうをまかせたわ」
「了解!」
2人は双眼鏡を片手に発光する物体を探した。
するとすぐに見つけることができた。
「いたっ!!!!!?」
アオイは街の上空を物色するかのようにふわふわゆっくりと発行体が飛んでいた。
「桃子ちゃん、行くわよっ!」
双眼鏡を片手に外を眺めていた桃子の手を引いてアオイは展望台を飛び出した。
「またお前らか」
アオイと桃子を見つけたイルミネーションプラスは不敵に笑った。
「やはり昨日の攻撃も効いていないようだが、今日のオレ様は昨日のオレ様とは違うぜ」その言葉は疑いようもなかった。イルミネーションプラスは強化されていることは見た目でわかった。
頭にはヘッドギアのようなものがつけられ、両肩にも強化パーツがつけられていた。
「ふん、そんな見掛け倒しには惑わされないわよ!」
アオイが啖呵を切ると2人は攻撃態勢に入った。
桃子はキックを仕掛け、アオイが指からディメンションビームを放った。
「性懲りも無いやつめ!」
イルミネーションプラスも素早くそれに対応し、その攻撃を避けるとまた両手をムチに変形させ、それぞれで2人を襲った。
アオイはその攻撃を避けると叫んだ。
「ウイナアウイナルドシルエット!」
それと合わせてまたビームを放った。
イルミネーションプラスはその掛け声によってビームを特別な攻撃のように思ったのだが、実際は今までのものとは変わりなかった。
「モモコラリアット!」
桃子が背後から一撃を食らわす。
しかし、見た目に合わせてイルミネーションプラスは強化されていた。
スピードが早く、あっという間に2人の攻撃を避けたのだ。
日も落ちて辺りが暗くなってきたせいか、イルミネーションプラスのボディの輝きは一層増した。
さらにパワーアップし
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