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ウイングマン イルミネーションプラス編
桃子、仕掛ける!
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ちゃんとデートだから……」
その約束は自分が健太の背中を押したのだ。
それなのに、相手と戦ってもいないうちに、それをなしにするのは自分勝手過ぎるとアオイは思ったのだ。
「ほら、ケン坊ってば、いっつも戦ってばっかりでしょ。あとトレーニングとか。だからちょっとは息抜きが必要かなって……あたしが背中押しちゃったんだよね……」
そう言ってアオイはごまかし笑いをした。
桃子の健太への気持ちを知っているだけに、本当なら桃子には伝えたくなかったのだ。
そんなアオイの心遣いが桃子に伝わった。
「大丈夫ですよ。美紅ちゃんも友達だし、2人には幸せになってほしいから」
そう言って桃子はアオイの手を握った。
「2人でイルミネーションプラスをやっつけちゃいましょう!」
「そうよ! ケン坊に頼らなくたって私たちだけでなんとかできるって!」
アオイも桃子をぎゅっと抱きしめた。



2.
桃子とアオイは日が暮れてからパトロールに出かけた。
体が発光しているイルミネーションプラスの特性を考えれば、その方が効率がいいと考えたのだ。
その思惑は的中した。
パトロールに出てすぐにイルミネーションプラスを発見することができた。
「ちょっと、待ちなさいよ!」
桃子が声をかける。
「お前は昨日の……」
イルミネーションプラスは驚いた表情を見せた。
「やはり不発だったか……効いているならとっくにライト人間になっているはずだからな」
桃子は腰に手を当てて、自信満々に言った。
「そうよ! お前の攻撃は私には効かないってことよ。覚悟しなさい!」
そう言って桃子が蹴りかかった。
「それはどうかな? 昨日のオレ様とは違うぜ!」
そう言うと今まで発光していたイルミネーションプラスの体から光が消えた。
上空高いところにいるために街の光は届かない。
しかもイルミネーションプラスが発していた光が強力だったせいで、その光が消えると目くらましのような効果を発揮した。
まるで、消えてしまったようだ。
「しまった!」
そして、目の前が急に明るくなったかと思うとイルミネーションプラスが現れた。
今度はまぶしすぎてちゃんと認識ができない。
危機一髪!
桃子にイルミネーションプラスが体当たりをしようとした。
そこにアオイのディメンションビームが命中したのだ。
「き、貴様、一人じゃなかったのかっ!?」
吹っ飛ばされたイルミネーションプラスは驚きを隠せなかった。
「ヘヘヘ、それに私もあなたの攻撃効かないわよ!」
アオイは高らかにそう宣言した。
桃子だけの実績しかないけど、ディメンションパワーが有効なのはコスチュームで防御されているので間違いないと確信している。
「そんな戯言、信じられるか!」
イルミネーションプラスの手がムチのように変化し、アオイの体
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