桃子、仕掛ける!
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いかと思ったんですけど……」
アオイは桃子を見ながら考えた。
「そうよね。ずっと変身してるわけにもいかないもんね……でも、無理かもしれないけど、とにかく試してみようか……」
ただ、ディメンションパワーを注入するのにどのくらい時間がかかるかわからない。
さすがに一瞬だけならまだしも人通りが少ないとは言え、外で桃子にずっとお尻を出させるわけにはいかない。
「ちょっと捕まっててね」
アオイは桃子を連れて瞬間移動で自分の部屋に移動した。
移動先さえ認識できていればアオイは瞬間移動をすることができる。
「アオイさん、ここは?」
「私の部屋よ」
アオイほ笑んで桃子を見た。
「ここなら安心してお尻を出せるでしょ。」
そう言われると桃子は恥ずかしくなってうつむいた。
「じゃあ桃子ちゃんお尻出して」
戸惑いながらも桃子はパンツをずらした。
そしてアオイの方にお尻を突き出した。
「あん……」
差し出されたお尻をアオイが触れると桃子は敏感に感じた。
しかし、アオイとてそんなことは気にしていられなかった。とにかく触ってみて、ディメンションパワーを注入してみた。
「あ……ん……」
桃子はディメンションパワーを感じてはいた。
何かやさしくなでられているようで、少し気持ちよくもあった。
アオイは額に汗しながら真剣にディメンションパワーをお尻に当てていた。しかし、残念なことにお尻から発せられる光が変化しているようには感じられなかった。
しばらく続けてみたものの、結局、よくなる兆しは見られなかった。
アオイは体力を消耗し過ぎて方から息をし始めた。
「ごめん、やっぱり無理っぽいわ」
そう言うとディメンションパワーの注入をストップさせた。
桃子もお尻をしまって一休みだ。
「やっぱりイルミネーションプラスを倒すしか方法はないってことか……」
桃子はそうこぼした。
確かに桃子の言う通りだろう。
しかし、アオイは健太と美紅のデートのことを思い出した。
せっかく自分が言いだしっぺで作った機会をまた戦いで壊してしまうのは忍びない。
それに桃子の話から活路も見いだせた。
「でも、ディメンションパワーがやつのパワーを抑えるんだったら、私たちだけでもなんとかできるとは思わない?」
アオイの提案に桃子は驚いた。
「私たちだけで戦うんですか?」
「うん!」
アオイは申し訳なさそうに、しかし力強く頷いた。
桃子も自分だけで何かしようと突っ走った結果がこのお尻だ。
アオイが弱いというわけではないが、最終的に敵を倒しているのはウイングマンというのもある。
桃子が疑問を抱いてもおかしくはないことだった。
「何か理由があるんですか?」
桃子はまっすぐな眼差しでアオイを見つめた。
その表情に、少しバツ悪そうに答えた。
「ケン坊は明日、美紅
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