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ウイングマン イルミネーションプラス編
桃子、仕掛ける!
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1.
桃子はアオイを訪ねて仲額高校の校門の前で待っていた。
真冬にコスチュームで出歩くのには問題があった。コスチュームに守られているので寒さは感じない。しかし、この寒い冬の気候にあの格好では目立ちすぎる。
とりあえず全身を隠せるロングコートを着て出かけた。
終業のベルが鳴るとほどなくしてアオイは校門から飛び出してきた。
「アオイさん!」
予想より早かったので桃子は慌てたが咄嗟に声が出た。
呼び止められたアオイは足を止めた。
「あら、桃子ちゃん、どうしたの?」
昨日の美紅に続いて今日は桃子、何か慌ただしくなってきた。
ただ、桃子が来た理由は想像ができていた。
「ちょっと相談が……」
桃子の言葉にアオイは応える。
「光る女の話じゃない?」
「それは、そうなんですけど……」
いきなり相談内容を見透かされて驚いた表情を見せた。
しかし、光る女のことを知っているのであれば話が早い。
「こっちに来てください」
アオイの手を引いて人気のないビル影に連れ出した。
桃子は少し恥ずかしそうな顔をした。
そして桃子が始めた行動にアオイは焦り始めた。
「桃子ちゃん、ちょっと、どうしたのよ!?」
桃子が急にコートを脱ぎ始めたのだ。
「アオイさんに見てほしくて……」
コートの中はなぜかウイングガールズのコスチュームで、アオイは少し不思議には思ったが、桃子の続く行動に驚いて、そんな疑問は吹っ飛んでしまった。
コスチュームからスカートをめくってパンツを見せようとするのだ。
「ス、ストップ!ストップ! 私、桃子ちゃんは好きだけど、そういう趣味はないから!」
光る女の話のはずじゃなかったの!?
桃子の行動の真意がわからずアオイは動揺してしまった。
「だいたい桃子ちゃんはケン坊が好きだったんじゃないの?」
一人妄想を暴走させたアオイは思わず声を荒げた。
そう言われて、桃子も顔を真っ赤にして固まってしまった。
自分の焦る気持ちがアオイを誤解させてしまったかもしれないと反省したのだ。
「ア、アオイさん、誤解です! 私もそんな趣味ありません! かなわないかもしれないけどリーダー一筋です!」
必死に誤解をとこうと桃子も思わず声を荒げてしまった。
「だ、だったらどうして?」
その声にアオイも少し落ち着いた。
まずは話を聞かなければ。
「私、昨日、イルミネーションプラスに戦ったんですよ」
桃子の言葉にアオイは動きを止めた。
「えっ!?」
驚きの表情を見せるアオイに対して、桃子はお尻を見せた。
当然アオイは驚いた。
桃子がおもむろに見せたお尻は蛍のように光っているのだ。
「そ、そのお尻はっ!?」
桃子はすぐにお尻を隠すと少し顔を赤らめながらも、昨日の顛末を話しはじめた。
「だからアオイさんのディメンションパワーで治せな
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