第1巻
買い物からの九頭大蛇
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倒したり量産型聖剣エクスカリバーを持ち、爆発的エネルギーで倒した前例もある。桜花だけでは倒せないが、仲間が出揃えば何とかなるのがCB側。
「こんなの・・・・無理ゲーだわ・・・・」
「諦めないで!サツキさん!」
桜花はサツキに近づけさせないために、乱れ撃ちに大量のミサイルを放った。だがサツキには聞こえていないらしく、剣が落ちたのだった。
「何をやっているの、サツキ!」
後方から静乃の叱咤の声だったが、サツキの目の前には九ツ眼の頭が顎を開いて迫っていた。迎撃に放たれる《凍てつく影》で、咄嗟ゆえの威力に劣る第一階梯闇術。九ツ眼の頭はそれをものとせずに、サツキに至近距離から石灰色の吐息を放つ。桜花では間に合わないので、静乃が押し倒すようにしてサツキをブレスから庇った。白鉄ならぬ静乃では避けるにも限度があるので、二人の体をブレスが霞める。反射的にサツキは目を瞑るが、痛みはなかった。膝から下の感覚が消え失せていた。石を化した自分の両足が、石化の異常状態は膝から上にゆっくりと侵食し始める。
「・・・・通力を高めて。石化の呪力に抗うのよ」
静乃ともつれ合って倒れたまま、サツキは無言で頷いて指示に従う。その間に桜花は、シールドビットを使って二人の周辺をある程度守れる。石化の進行は食い止められたが、この足では立ち上がる事も出来ない。首を伸ばして来た五ツ眼が、二股に割れた舌で舐めようとするがソードビットによって舌を斬られる。サツキと静乃は、桜花がいなければ死を覚悟していただろう。
「桜花さん!諸葉は?」
「今向かっているそうですが、私だけでは時間稼ぎしか出来ませんがもう少しだけ耐えて下さい。諸葉様は必ず来ます事を信じて下さい!」
桜花は持っていたビームサーベルで、大蛇の牙や舌を切断しながらも桜花は思う。こいつは人間味のような表情をする。嬲るのが面白いのか、こちらを見てはニヤニヤと笑いながら、サツキ達のシールドビットが破壊された事で死への恐怖を楽しんでいた。
「何なのコイツら!まるで桜花さんや私達への恐怖を楽しんでいる。どう思う・・・・?」
聞いても静乃の返事はなかった。サツキは気付くが、静乃は足だけではなく背中一杯にブレスを浴びた。石化の呪力に抗うため、意識朦朧とする程の魔力を振り絞っている。
「静乃さん!しっかりして!もうすぐ来ますよ」
サツキは無言となってしまうが、桜花が戦いながら静乃に檄を飛ばす。例え大蛇に食われずとも、徐々に石になっていく恐怖が彼女らを蝕む。大蛇共にとっては、絶望に歪んでいくであろう二人の表情がご馳走なのかもしれない。が、それをさせないために桜花は大蛇共に立ち向かう。そのお陰か、無数の眼は桜花の
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