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リリなのinボクらの太陽サーガ
ラジエル
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い方はしちゃいけない。でも……凄く不安なんだ。両親のように拒否されるんじゃないかと思うと、怖くてたまらないんだ……。

だが後にある事件が発生して、そのタイミングが遅すぎる羽目になるとは、うちもエレンも全く想像していなかった……。



太陽都市にはまだアンデッドがいなかったため、戦いはわずかに住み着いていたモンスターとしか起きなかった。むしろボーボーに生えまくって進行を妨げていた草を刈る方が多かった。芝刈り機の代わりに使うものじゃないんだけどなぁ、魔法も。

太陽都市をうちとエレンは別ルートを進むサバタと交互にスイッチや仕掛けを動作させて、道を開拓していく。最終的に中央広場への道が通じて、両方の道が合流した所で落ち合った。

「無事か?」

「問題ないわ、私もザジも」

「う、うん!」

「……何を緊張してるんだ?」

「き、緊張なんてしてないよ!?」

「………」

さっきの事があったからか、それとも自覚したからか、彼の顔をまともに見る事が出来ず、返事もしどろもどろになってしまった。そんなうちをエレンはニヤニヤして見てくるし、サバタは呆れてため息をついていた。そういう反応が余計恥ずかしい……。

そういう何でもない……しかし心が充足するようなひと時を味わいながら、うちらは中央広場にたどり着いた。目的地であるそこには……人間の眼のような装飾が施された、うちらの知らない凄い力が感じられる、金色に輝く石版と銀色に輝く金属板が少し高い所に浮かんでいた。そしてその下に生物的な翼……『風竜の翼』が落ちていた。

「何かしら……あれって私達の知ってるエナジーとも違う。ま、これはいいわ……それより目的の触媒、『風竜の翼』がこれで……」

「ッ! 離れろ、エレン!」

エレンが手を伸ばして『風竜の翼』を拾おうとした瞬間、銀色の金属板の眼から突然光が伸び、彼女の胸に突き刺さる。途端に辺り一面をすさまじい光量が包み込み、中心から衝撃波が発生する。それによってエレンの傍にいたうちが吹き飛ばされ、咄嗟にサバタが抱えて受け止めてくれた。

「な……何……!? 頭の中に声が!?」

「クッ……近づけない! 早くそこから離れろ、エレン!」

「何を……言ってるの!? わからない、わからないよ! え、私にどうしろって………! 認証? 接続って……いけない! ザジ!!」

「待っててエレン……今助け―――ッ!?」

突然金色の金属板の眼から一筋の光が伸び出し、避ける間もなくうちの胸に突き刺さった。その瞬間、頭の中に焼け焦げるような痛みが走った。まるで……心に何かが無理やり書き込まれていくようだった。

―――アニマ……仮面(ペルソナ)の認定……確認。

「ザジ! エレン! くそっ、どうなってる!?」

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