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リリなのinボクらの太陽サーガ
神秘
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んだっけ?」

「文献によるとそうらしい。昔はなんとか大陸横断鉄道って名前があったらしいが……とにかく行ってみるぞ」

今更だが“星読み”は探し物を見つけるこの旅にうってつけ過ぎる人材な気がしてきた。正直、早めに会えて良かったかもしれない……。

・・・・・・・・・・・・・・・・

〜〜Side of サバタ(一時休憩)〜〜

「これが最初のダンジョン攻略までの話だが……なぜ皆ジト目なのだ?」

「いや……最初のザジさんの出会いの話は辛すぎやったけど、それを乗り越えて二人で旅するのは普通にええなって思うわ。ただ、ちょいと仲良すぎへんか?」

「そうか? 偽りの母とはいえ、しっかり教わった“男の務め”を果たしているだけなのだが……」

「[ヤバい、サバタ兄ちゃんって実はクイーンって奴に光源氏計画されてたんちゃう? やないとこんな女泣かせな人間にならんやろ]」

「[た、確かにヴァンパイアに育てられているにも関わらず、この器量の良さに配慮、精神……何らかの思惑があってもおかしくありません]」

「[なぁなぁ、ヒカル……ゲジゲジ? って何なんだ? あたし本とか読まねぇからわかんねぇよ]」

「[光源氏っていうのは……まあ簡単に言うと、年下の少年を理想的な男性に育て上げて美味しく頂いちゃおうとする話だよ、ヴィータちゃん]」

「[え……マジかよ、なのは!? た、確か誘拐されて育ったんだったな、サバタって。じゃ、じゃあもしかして!?]」

「[幼少期にヴァンパイアにさらわれて、そこで英才教育を受けて理想的な男性に育て上げる光源氏計画……シャマルビィームが吹き出すネタが湧いてくるわッ!!]」

「あんたら念話で相談するんじゃないッ! 魔力が無い私達じゃついていけんでしょうがッ!!」

「ツッコミを入れられる時点でついていけてると思うよ、アリサちゃん……」

三者三様の有様を見せる彼女達の反応を前にして、俺はただ疑問を浮かべるだけだった。唯一無言だったネロは考える仕草を見せながら、質問してきた。

「……兄様は確かその当時、ヴァンパイアの居城に匿われていたのだろう? なのに何故普通に外の世界を出歩いているのだ? その集めている物が関係しているのか?」

「ああ。俺が集めていた4つの道具は、各属性のエナジーを暗黒城に送り込む触媒としてクイーンから集めてくるよう命令された物なのだ。いずれやって来るであろう太陽少年と死の大地イストラカンのイモータルとの戦いで発生するエネルギーを最大限利用するためにな」

「だがその旅の最中に家族や知り合いに出会えば、連れ戻される可能性は十分にあるはずだ。その危険を冒してまでクイーンは兄様を旅に送ったのか?」

「いや……連れ戻される心配が無かった、と言う方が正確か。
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