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リリなのinボクらの太陽サーガ
星屑編 導入
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う力も持たずに感情のまま飛び出すおまえをバカ以外にどう表せと?」

「ムキーッ! バカバカって何度も連呼すんなぁー!」

ポカポカパンチを弱くぶつけてくるうちを見て、サバタはため息を吐く。なんか面倒なヤツと関わってしまった、と暗に思われてる気がした。

「……で、助かったのは良いとして、おまえはこれからどうする?」

「あ…………」

今後の事を指摘されて、うちの顔に影が落ちる。そもそもうちがあの街を出たのは両親に殺されそうになったからで、元々魔女という事であそこの住人全員に忌み嫌われていた。今更あそこに……家に帰る事はもう出来ない……。

「……かえ、れないよ……うち……おとーさんにも、おかーさんにも……殺されかけて……みんな……出て行けって……だからもう……ダメなんだよ……!」

「なるほど……あの涙はそういう事か。やれやれ、魔女の境遇はどこも似たり寄ったりか……」

思い出すだけで胸が張り裂けそうに痛み、涙があふれ出てしまう。サバタに説明する間、時々嗚咽が入って言葉にならなかったけど、それでも彼は最後まで聞いて、理解してくれた。
彼は「これまでよく一人で頑張った」と抱き締めてくれて、泣き続けるうちの頭を撫でてくれた。魔女の力を使ってから両親に抱きしめられた事が無いうちは、その人の温もりを感じた途端、涙腺が崩壊してしまった。

「なんで……魔女ってだけでなんで……! うち……なんにも悪いことしてないのに、どうして……ぅぅ、わぁあああああんっ!!」

同年代の男の子の前だと言うのに情けないけど、もうどうにも止まらなかった。この時だけで、うちは一生分泣きじゃくったと思う。それだけ盛大に泣いたうちを、サバタは受け止めてくれた。

そして……もう涙の雫一滴も出ない程の時間泣いてくしゃくしゃになった顔を、冷静になったうちはつい「恥ずかしいから見ないで……」と服の袖で隠してしまう。……恥ずかしいだけじゃない頬の熱さもあるが、とにかく今の顔を見られたくなかった。

「……! おい、右手を出せ」

「無理! 今酷い顔してるから見せたくない!」

「おまえの泣き顔ならとっくに見ている、良いからさっさと右手を出せ」

「お、女の子に手を出せって、何するつもりなの?」

「応急処置だ」

「はい? 応急……ああ……」

彼の意図を把握したうちは、仕方ないけど大人しく右手を差し出した。うちの手を掴んで服の袖をまくった彼は、右腕に刻まれた傷跡を見て呟く。

「おまえの腕の傷……ちょっと深いな。これは治っても痕が残りそうだ」

「そう……なんだ……」

両親に付けられた傷が消えないのは、一種の執念とも呪いとも思った。うちは両親に恨まれていると、捨てられたという目に見える証として、身体に刻み付けられ
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