死闘
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「私達ははやてちゃんの友達なので、危害は加えませんから」
とろとろしてると私より判断力が高いアリサちゃんとすずかちゃんが先に言ったけど、おっとりした金髪の女性と、ツリ目で赤毛の少女と、犬耳が頭に生えてて筋肉の凄い男性は、安心してため息を吐いたり、不審そうな顔をしたり、無表情のままだったりと別々の反応をしながらも大人しく付いてきてくれた。
ピンク髪の女性は置いてきたけど、別にはやてちゃんを落ち着かせるのが面倒で放っておいたんじゃないよ? ほら、彼女達が魔導師で、しかも敵だとしたら皆を守るために私一人で何とかしないといけないでしょ? これは戦略的作戦なんだよ? うん。
で、リビングのテーブルを囲んで全員着席してから、彼女達にひとまず自己紹介してもらった。
「湖の騎士、シャマルです」
「……鉄槌の騎士、ヴィータ」
「盾の守護獣、ザフィーラ」
「私は高町なのは。はやてちゃんの友達です」
「アリサ・バニングスよ」
「月村すずかです」
「なのはちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんね。部屋に置いてきたのは烈火の将シグナムで、本来は私達の意見をまとめる役なんだけど今は取り込み中みたいだから、代わりに私が話をするわね」
「はい、わかりました。シャマルさん」
という事で、ちゃんとお話する場が出来た……んだけど、
「その前にあたしから訊かせろ。……てめぇ……管理局の魔導師か?」
ヴィータちゃんは私を睨みながらそう言ってきた。確かにこの面子じゃあ私だけ魔導師だけど、そこまで警戒する必要があるのかな。彼女とは仲良くなりたいし、嘘はつきたくないから正直に話そう。
「私は魔導師だけど、管理局に所属はしてないよ? ヴィータちゃん」
「本当か? 裏でこっそり連絡してたりしねぇよな?」
「してないよ。何ならいっそデバイスも預けようか?」
「ッ! ………わかったよ、少しは信用してやる。だけど少しでもおかしな真似したら、あたしがアイゼンで叩き潰すからな!」
「大丈夫、私達を信じて」
この時私は知らなかったが、さり気なく彼女達の世界の小噺の落ちに値する発言をしていたらしい。でもおかげで警戒心も抑えられたみたいだし、結果オーライかな?
ま、もし力づくで来てたら遠慮なくOHANASHIしてたけどね、ウフフフ……。
「お〜い、ダークなのはが出てるわよ〜?」
「はっ! いけないいけない……」
アリサちゃんに指摘されて、座ったままシャキッと気を付けする。時の庭園で暗黒物質が宿ってから偶にこういった衝動が現れる時があるんだけど、絶対に飲み込まれるな、とサバタさんにきつく念を押されている。
サバタさんの弟のジャンゴさんもヴァンパイアの血が宿ってるようだけど、こういう衝動は闇の
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