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リリなのinボクらの太陽サーガ
A's編 覚醒
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「あ、せやな」

その際、はやての目と3人娘の目が一瞬光ったように見えた。種類は違ったが。
各々の企みを胸に秘めながら、俺達は時計の秒針を集中して見つめる。時計の音が大きく聞こえる。

カチッ()……カチッ()……カチッ()……。

『はやて、誕生日おめでとう!!』

「実は私、今日誕生日なんや―――って、アレェ!?」

『闇の書、起動』

ッ!!!

面倒な! このタイミングで発動したか!!
はやての部屋にあったはずの本が浮きながらはやての前に現れ、彼女の体から浮き上がったリンカーコアを吸収していった。

『リンカーコア、認証』

「な、なんや!? 私の体から白い光が出て来たで!?」

「こ、これって! きゃあ!?」

本から発せられる風圧でなのは達も押しやられ、更に障壁も張られてしまい、はやてと本の側から隔絶されてしまった。

「シールド!? じゃあまさか……!」

「これが魔力で構成されているならば……! あんこぉぉぉくっ!!!」

「サバタさん!?」

なのはとすずかが呆然としている隣で、暗黒チャージで強引にシールドの突破を図った。ジリジリと進めはするが、しかしシールドの突破までは行かなかった。ある程度進んだ所で本の力と拮抗し、完全に足止めされてしまった。

「サバタ兄ちゃん!!」

不安に満ちた声ではやてが呼びかけてくる。だが今の俺では彼女の手を掴めない……!!

「サバタ! これを受け取って!!」

弾き飛ばされてから姿が見えなかったアリサが、何かを放り投げてきた。それは彼女の贈り物……暗黒剣!!

「礼を言う、アリサ! これなら……うぉぉぉおおおお!!」

暗黒の力が宿っているこの剣なら、いくら強固なシールドでも斬れる!
雄叫びを上げながら大剣を振り降ろし、俺の進行を阻止し続けるシールドを両断する。途端に全身にかかる圧力が霧散し、はやての所へ向かえるようになった。ゼロシフトを発動し、瞬時にはやての傍に駆け寄ろうとするが、しかしその進行を闇の書がその身で妨害してくる。

今だ!

丁度良いと思った俺はその本に手を置き、暗黒チャージを発動。兼ねてより気がかりだったこの本に宿る闇を吸収する。……が、逆に俺の身体が暗黒剣と共に闇の書に一度吸収されてしまう。

「サバタ兄ちゃん!?」

『守護騎士システム、発動。召喚』

そして一旦、意識が闇の中に消えた。













「む……? ここは……」

割と早く意識がはっきり戻ると、俺は頭の中で状況の整理を瞬時に終える。
ここは闇の書の中か。道理で周りが暗闇なわけだ。

「気が付いたか」

ッ!?

こんな所で俺以外の声がすると
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