第1巻
特別顧問としての見学×帰宅後の自由
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えていたでしょ?」
「ティアか。まあな、思っていた性格が違ったのでな」
「まあそうよねー。お調子者になるはずが、桜花との出会いがきっかけで地味に頑張る子になっているから。でもそうさせたのも一真なんだから、早く行きましょう」
手を引っ張られてから、大浴場に向かったが俺と入りたいメイドばかりいたが、そこは通常運転となり、俺は俺で入る。クロウ達はたまに背中にあるドラゴンの翼を互いの翼を洗う事になっている。今まではドライグ達のは、メイド達が洗っていたが今では元邪龍にして神龍として生まれ変わった者がいるので、クロウ、グレンデル、ダハーカ、ラードゥンという順となり洗っている。ドライグ達は相変わらずメイド達だったが。
「今回は私が洗ってやるわよ」
「助かるよティア」
蒼い翼であるティアの翼を洗った後に、俺の6対12枚の翼をティアや相棒達であるクロウが洗ってくれる。これも感謝の気持ちとしてらしいが、洗うのに不慣れだった頃を懐かしく思う。加減が分からずに引っ張ったグレンデルを、ハリセンではたいたからな。今ではちゃんと優しくやってもらっている。という感じで俺らはいつも通りに浴びていたが、第三者から見ていた者がいた事については知っている。モニタに映っているのは、亜鐘学園・実戦部隊でのトレーニング風景の前にあった決闘風景が録画として送られてきた映像を見ていた。
「当代の『実戦部隊』でも、強さと力を持つ印象を持ちますね」
そう言った彼の秘書が・・・・。
「ついに学園内で現れた神皇帝さん。こういう映像を見るのも悪くは無いが、『実戦部隊』の特別顧問とは。期待を大きくなってしまいますね」
期待を大きくしてしまうが、彼は答えた。
「手頃な《異端者》が出現すれば、この『灰村諸葉』君の実力も測れるし、今のところ本気を見た事ない」
と言った彼の一言だったが、当たり前そうに。
「悪い冗談です。《異端者》がそうそう都合よく出現する訳ないじゃないですか」
秘書は一笑いするが。
「ああ、そうだな。そんな偶然がある訳がないな。だが、文章のみだが対ドウター戦も行われたらしいが、その辺りの映像は無いらしい。生半な《異端者》だと石動迅が指揮すればすぐに殲滅するが、灰村諸葉は最速で殲滅するだろうね。彼の本気を見てみたい」
声なき声で、彼は笑うが灰村諸葉の本気を知るにはまだ時間があるために、不運が密室で作られたとしてもだ。
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