ターン19 鉄砲水と『D』と冥界の札
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そうと、このステージは僕には合わないな。フィールド魔法、幽獄の時計塔を発動」
「え、ちょっと!?」
いくらフィールド魔法が重複するようになったとはいえ、それは自分と相手が使う場合においての話。フィールドを共有している今、レミューリアが崩れ落ちて足元の水が引いていき、替わって地面から12時を指した時計塔がせりあがってくる。でも、いくらなんでも人のカードを勝手に上書きされるとは思わなかったぞ。
「カードを2枚セットして、これでターンエンドだ」
ミスターT&ミスターT LP2500
モンスター:ダーク・ホルス・ドラゴン(攻・シャクトパス)
魔法・罠:冥界の宝札
悪夢の拷問部屋
1(伏せ)
清明&エド LP5700
モンスター:D−HERO デビルガイ(攻)
魔法・罠:2(伏せ)
場:幽獄の時計塔(0)
「続いては私のターンだ」
「その前に、相手ターンのスタンバイフェイズを迎えたことで時計塔の針が動く、つまり時計塔に時計カウンターを1個乗せさせてもらうがね」
ギィ、ときしむ音を立てながら、驚くほどの速さで時計の針が動く。そして指し示す時間が3時となったとき、再びその動きが止まった。だが、それ以上何も起きない。
「魔法カード、帝王の深怨を発動。手札から攻撃力2400かつ守備力1000のモンスター、邪帝ガイウスを見せることでデッキからこのカード以外の帝王と名のつく魔法及び罠をサーチすることができる。帝王の烈旋を加え、そのまま発動!このカードは相手モンスターをリリースしてアドバンス召喚を行うことができるカードだ。デビルガイをリリースし、邪帝ガイウスを召喚!」
邪帝。いわゆる帝シリーズの1体で、なぜか闇属性だけ2種類の帝が存在するうちの片方。えーと、効果はどっちがどっちだったっけか。
「邪帝はアドバンス召喚に成功した時、フィールドのカードを1枚除外することができる。私が選択するのは、ダーク・ホルス・ドラゴン!」
ガイウスがくるりと自分の横を向き、胸の前に作り上げた闇のエネルギー弾を自らの横でタコ足に縛られたホルスめがけて打ち出す。動きを一切封じられたホルスは抵抗することもできず、無言のままに次元の隙間へと消えていった。
「ガイウスがその効果で闇属性のモンスターを除外した時、相手プレイヤーに1000のダメージを与える。受け取れ、エド・フェニックス!」
「ぐっ………いいだろう、だがこの貸しは高くつくぞ!」
清明&エド LP5700→4700
1000の衝撃。だけどそれだけではない。悪夢の拷問部屋は効果ダメージが発生した時、さらに300のダメージを追加で与える効果を持つ。一見地味な削り方だけど、こういうのがじわじわとこっちの首を絞めてくるのだ。
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