ターン19 鉄砲水と『D』と冥界の札
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話をしたこともないしなんとなく嫌な奴だとなんとなく思ってたけど、きっと彼なりにも色々なことがあったんだろう。ほんの少し、エドに対する認識を改めた。
「それで?早く返事を聞かせてもらおうか。なんなら1対2なんてケチなことは言わない、僕のハンデとしてこの清明にパートナーをやらせるタッグデュエルにしたっていいんだぞ」
前言撤回、やっぱこいつヤな奴だ。僕がタッグ組むのがハンデとか、日ごろどんな目で見られてんだ僕。8パックデッキとはいえ僕だってエドには一回勝ってるのに。
「「いいだろう。もとよりエド・フェニックス、斎王はともかくとしても私はお前のことをよく思っていないからな。ここでどちらも潰せるというならば僥倖」」
「決まりだな。清明、僕の足を引っ張るなよ!」
「いや足引っ張るなて。………黙って聞いてりゃみんなして好き勝手!いいよ、こうなったらやってやる!ド派手にデュエルと洒落込もうか!」
「「「「デュエル!」」」」
始まったタッグデュエル。なんだかエドの掌の上で動かされてるような気もするけど、その江戸のおかげで助かったので深くは考えないことにする。ライフポイント、フィールド、墓地の全てを共有する、近頃では珍しいルールだ。そういやなんか三沢がこんなルールで大会してみたいとか言ってたことがあったっけ。
「先行は私だ。ダブルコストンを攻撃表示で召喚、カードをセットしてターンエンドだ」
ダブルコストン 攻1700
「こちらの先行は君に任せよう」
「そりゃどーも。僕のターン、ドロー!」
ダブルコストンはその名の通りダブルコストになるモンスターだが、そのほかの能力は持ち合わせていない。大方もう一方のミスターTにアドバンス召喚させるつもりなんだろうけど、そうはいかない。
「モンスターをセット。さらにフィールド魔法、レミューリアを発動!」
地面から白い神殿がせりあがってきて、だいたい僕らの膝ほどの深さにどこからともなく湧いてきた水が満ちる。水属性モンスターの攻守はこれで200ポイントアップする、僕のフィールドの用意が整った。
「カードも1枚伏せて、ターンエンド」
「お前のエンドフェイズに速攻魔法、終焉の焔を発動!トークン2体を特殊召喚する」
黒焔トークン 攻0
黒焔トークン 攻0
すでにフィールド上にはダブルコストの能力を持つモンスターが存在するというのに、なぜかさらにリリース要因となるモンスターを並べるミスターT。着実に相手の場にモンスターが増えていくってのは、あんまり気分のいいものではないのだが。
ミスターT&ミスターT LP4000
モンスター:ダブルコストン(攻)
黒焔トークン(攻)
黒焔トークン(攻)
魔法・罠:なし
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