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乱世の確率事象改変
ただいまはまだ遠く
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った所ですか。その上で、断片的に記憶を修正して御使いとして動かし世界に取り込む……ジョカシステムが演算して出した答えはそれ……あと、多分もう一つ……」

 面倒な、と小さく舌打ちを放った。

「まあ……黒麒麟のイカレた精神性を鑑みて手は打ちました……あとは戻る時機だけ。其処が私の予想通りなら辿り着けます」

 世界の此れからを想って、観測者たる彼女は口を引き裂いた。

「見えてきましたよ……“確率事象の向こう側”が」

――願わくば、この外史が壊れずにいられる事を。


 世界の改変は徐々にではあるが、確かに進んでいた。



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