〜三十五幕〜万物神と有無神
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「万物????神????なんの事言ってんだ?」
出「じゃから、お主が母上がおっしゃっていた。万物神に瓜二つなのじゃ!」
足をジタバタさせながら出雲が言う。
「神?俺がか?第一、お前の親なんかに会ったことねぇし、こんな場所に来ることさえ初めてだぞ」
出「でも、でも???うぅ」
出雲の目に涙が溢れた。
「分かった!、分かったから泣こうとすんな!」
出雲を宥める。
頭を少し撫でただけで泣き止んだ。
千「骸?????、奥に進も???」
千尋が俺の服を引っ張って、そう告げた。
「ん?あぁ、そうするか。お前らはここに残って出雲を見ていてくれ」
出雲が捕まっていた。カプセルの右側にエレベーターが有った。
そこまで歩いて、エレベーターに乗り込んでボタンを押した。機械の音が鳴り、下に下がっていった。
エレベーターに乗っている。空気は重かった。緊張や恐怖の入り交じった感情が辺りの空気を重くしたのだ。
エレベーターが止まり、扉が開いた。
目の前には和式の部屋が広がっていた。
その奥の方に、ふてぶてしく、胡座をかいて座っている男がいた。
「祐海ィ????」
拳を強く握り、眉間にシワを寄せ、睨みつける。
祐「そんなに強ばるな???なぁ?」
祐海の右側と左側に人が座っていた。
俺は一瞬、目を疑った。
「な???菜々????」
菜「そんなに私が珍しい?それとも、ずっといなくて寂しかった?」
「てめぇ裏切ったのか!」
菜「人聞き悪いこと言わないで!あなたの仲間になるなんて言ってないじゃない」
菜々が眉間に皺を寄せ、怒った。
祐「まぁ待て、彼女が来る。再開させてあげようじゃないか??」
祐海の後ろに佇む、襖が静かに開き女性が出てきた。
白一色の袴に、太股位まである長い白銀の髪。透き通る様な肌ーーー。
「えっ???」
何故か俺は懐かしいと言う感情を抱いた。
その女性はゆっくりと此方を向き、俺にこう言った。
「お帰りなさい、良くここまで来れたね」
俺は頭が混乱していた。
一度に色んな事が起こりすぎた。
「お帰りなさいだと?お前は俺に能力を渡した時にしか会ってねぇぜ」
神「そうね、でも貴方は私の家族同然の存在」
「俺が理解できる事から話せ!まず名前だ!」
それ以外、混乱しているしている俺には考えられなかった。
すると、神は潮笑し、答えた。
神「骸???」
馬鹿にしているとしか考えられない。
「バカにするのもいい加減にしろよ????!」
混乱と怒りがピークに達した。
「バカにしてなんか無いわ、これから今まで貴方に起こってきた事を全て説明する」
To be
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