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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
お見舞い客、一組目
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の霊格とか最後に使った疑似創星図、“百鬼矢光”なんかも、人類の作り出した、人類の遺産ってわけだ。」
『私の疑似創星図“アヴェスター”では、人類の遺産は上乗せ出来ないからな。一人分ならばなんとかならなくもないのだが、コイツの場合はコイツのいた世界の全ての民の信仰からなるうえに、代を重ね継承する一族ということもあってか、一人で一人分の霊格ではないという、まあ私にとって不利でしかない相手だったわけだ。』
「とかいいながら俺をこんなになるまで追い込んでるんだから、人類最終試練ってのは無茶苦茶だよなぁ。いやホント、良く勝てたもんだよ。」
「無茶苦茶言うなら、君も大概やろ・・・」
「“ノーネーム”が異世界から呼びだした人材はどれも辺りばかりとは思っていたが。」
「全員大当たりクラスだというのに、彼は一人でここまでの戦力を手にしてしまいましたし。」
「彼と逆廻十六夜については、私がいくら調べようとしても情報が集まらないような存在です。もう無茶苦茶です。アンビリーバボーです。」
「そいつはどうも。」
「「「「褒めてない!」」」」

皆さん大変元気である。何かいいことでもあったのだろうか?いや、逆か。大変困ったことがあったのだ。

「全く、みんな元気だなぁ・・・お見舞いの他にも何か話すことがあって来たんだろ?ほらほら、話してみろよ。もうお前たちのおかげで今日の分は満足できる位弄れたから、ちゃんと聞くぞ?」
「次兄。今更ではありますが、来るなら二番目が良かったのではないかしら?そうすれば、彼も中々に満足していてすんなりとはなしに入れた気がするのだけれど。」
「うん、そやな。またなんかあったら、この反省を生かすことにしよか。」

もう諦めたのか、それとも一輝がまじめに聞く体勢をとっているうちに話を済ませたいのか、蛟劉は話を進める方向に入った。どうやら、メインで話をするのは蛟劉一人のようだ。

「まあ、と言っても話があるのは僕らやないんやけど。」
「あ、そうなのか?階層支配者として、あの主催者権限について制限をかけるとか、そんな話だとばかり。」
「いやいや、別にそんな話はせえへんよ。というか、僕らが束になってかかっても勝ち目がないのに、そんな一方的なことはいえんし、とりあえず君の人間性を信じる、ゆうはなしになったんや。あそこまでのものなら、悪戯には使わへんやろ?」
「それはまあ、さすがにな。」

さすがにあの主催者権限は一族の歴史そのものであるので、そんなことでは使えないのだ。一輝自身のプライドにも関わる。

「せやけど、まあ仕事の一環として上層に今回のことを報告したら、まあ色んなところの神軍がうるさくなってなぁ。やっぱり、『主催者権限によるゲームを強制的に終了させられる主催者権限』というのを無視するわけにはいかんみたいや。」

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