暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
お見舞い客、一組目
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
状態で、のようだ。邪魔な封印であったからか、檻に入る際に取り除かれたようだ。』
「なんやそれ・・・そんなん、下層にいていいのとちゃうやん。ってか、“ノーネーム”に最強種がとか、頭痛くなるで・・・」

まあごもっともである。ついでに言うならば、“ノーネーム”が東側に本拠を構えるコミュニティだからか、南と西の階層支配者である自分は関係ないといわんばかりに顔をそむけているため、蛟劉はなおさら頭痛がしていることだろう。
だがまあ、これで済ませてはくれないのが一輝なわけで。

「あ、ゴメン。アジ君の前に俺の中に蚩尤いるから。」
「あぁ、何やねん。下層の“ノーネーム”に属するプレイヤーの一人が、最強種を二柱も従えてるって・・・というか、危険なんとちゃうんか?」
「ああいや、そうでもないぞ。蚩尤はもう大分俺の面白さに満足したみたいで言うこと聞いてくれるし、アジ君・・・アジ=ダカーハについては俺がこの手で殺したからな。外道・陰陽術で捕らえた異形については、殺した張本人は絶対遵守の命令を出せるから。」

まあつまり、この二柱が下層で暴れるようなことは基本的にはないということである。一輝が命令すれば話は別だが、そんなことは基本起こり得ない。起こり得る可能性はあるから心配な要素こそ残るかもしれないが、それでもまあとりあえずは安心できる。

「ま、まあええわ。じきに第六層への昇格の話も出とるんやし、まだ何とかなる。最強種が二柱とか本気で五層か四層に所属するコミュニティに移動してほしいくらいやけど、どうにか使い魔ってことで誤魔化していけば、まあ何とかなるやろ。少なくとも、どれだけアジ=ダカーハを倒していたとしても人間なんやから、まあ何とか、」
「あ、ごめん。確かに俺純百パーセントの人間として生まれてるけど、同時に純百パーセントの神霊としても生まれてるんだわ。」
「「「「・・・・・・・・・・・・はぁ!?」」」」

さらっと投下された爆弾に対して、四人は同時に声をあげる。まあそれはそうだろう。一輝の発言をそのまま信じれば、生まれながらに神霊であり、それが百パーセント、という事なのだから。

「・・・いえ、ちょっと待ちなさい。だとするならば、アジ=ダカーハがその霊格を自らに上乗せ出来たはずでしょう。」
「まあ普通ならそうなんだけど、俺の方はまあ色々と特別製でな。まず、そうだな・・・俺には“Boostrap Paradox”が適用されない。純粋に神霊として存在してるけど、そこには前提として民からの信仰があったから神霊になった。」
「・・・もうとりあえず、大概の事は驚かんことにするから、驚く分の時間はとらんでくれてえで?」
「そう?それは楽で助かる。」

そう言いながら一輝は、自分の中で表現できる言葉を探す。

「だからまあ、俺の持つ神霊として
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ