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魔弾の王と戦姫 〜戦場に揺蕩う時渡りの嵐〜 【更新停止】
01.『女神と最悪すぎる邂逅』
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可証】【I
衝撃強化
(
ブーステッド
)
】の四つが引けた。
「おお、意外にいいのが出たね」
そうなのか?と問うと美女は肯定するように首を上下に振り「面白おかしいものが出てくるかと思ったけどその通りだったからね」と宣った。
それに一抹の不安を感じたボクはステータスを確認して見ることにした。
ーーー
名前: *****
性別: ***
年齢: ***
状態: ***
特典: 【空間倉庫】【
時間掌握
(
スフィア
)
】
ーーー
と表示された。名前、性別、年齢、状態は表示されなかったのはボクが死んでいるからだろうと思い、【
時間掌握
(
スフィア
)
】を注視して見ると。
ーーー
【
時間掌握
(
スフィア
)
】
5秒のみ時間を停止させることができる。インターバルは2秒ほど使用する。発動には脳内で【
時間掌握
(
スフィア
)
】と唱える必要がある。
ーーー
と詳細が表示された。ついでに【空間倉庫】の方も確認すると
ーーー
【空間倉庫】
無機物と判断される物体を無制限に入れることができる。収納されている物質の一覧を閲覧可能。内部は時間が停止している。
ーーー
ーーー
【
衝撃強化
(
ブーステッド
)
】
白兵戦での筋力、俊敏性が上昇。ありとあらゆる武具を使用可能となる。
ーーー
うん、有る意味チートキタコレ。
唖然と表示された詳細を追っていると美女はニコニコとした笑みを浮かべた。何時もならそこで「何か企んでるな」。と気づくはずだったが詳細の内容に立ち尽くしていたために気づくことがなかった。
ボクが違和感を覚え、自称神様な美女の方を向くと、
宛
(
さなが
)
ら女神のような満面の笑みを浮かべて紐を力いっぱい引っ張ろうとしている姿。慌てて「やめろ!」と言うが後の祭り。美女が紐を引っ張る足元に幅広い穴が突然生じた。覚えていたのはにこやかに手を振っている姿だった。
▲▼▲▼▲
女神はあの人間が落ちて行った所を見ると、転生者用の空間ではなく自分専用のエリアへと転移した。そこには重厚な机と椅子が置いてあり、その椅子に腰掛けると机に置いてあった一枚の紙を手に取ると思案しながら書き綴り始めた。
この女神は所謂転生神と呼ばれる類いの女神で、会ったら不幸が訪れるとも謳われる自由人である。最近のブームは自分の所に来た死者をTS転生させ、貧民街や戦場に転生させ、その生き様をニヨニヨと見守るという趣味の悪いものだった。
今回もその悪癖を持ち出し、ルンルンと子供のように、狂った狂人のように嗤いながら書き綴った。
▲▼▲▼▲
結果がこの戦場に立ち尽くしている訳である。元は男性だったというのに、今のステータスは
ーーー
名前: ノエルスターク・アイゼン
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