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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico11ザンクト・ヒルデ魔法学院〜School tour〜
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ん、特に決めてないですね〜」この家に泊まることすら決まっていなかったから、予定も何も無い。はやてのそんな返答に「それは良かった」パーシヴァルが嬉しそうに笑った。
「良かったらザンクト=オルフェンを案内しようと思ってね。寝る前に色々とルートを考えてみたんだ。有名な観光地に、地元民しか知らない場所、などなどだ」
「ああーー! それ、わたしがはやて達だけじゃなくてなのは達とも一緒にやろうって思ってたのにぃーーー! ダメダメ、はんたーい!」
テーブルにバンッと両手を叩きつけて立ち上がったシャルが不満を漏らす。と、「旦那様。そもそも今日のスケジュールに空きはありません」ディナスが、パーシヴァルのスケジュールが表示された縦に長いモニターを展開した。すると「なんたることだ!」大げさに落ち込むパーシヴァル。
「よしっ!・・・でも、今日はホントどうしようか・・・? はやて達は何かしたい事とか、行ってみたいところとかない?」
「う〜ん。・・・みんなはなんかあるか? ザンクト=オルフェンの名所案内以外で」
はやてからそう訊かれた俺たちだったが急に思いつくわけもなく、少し唸り声が続いた。そんな時、「トリシュタンお嬢様。そろそろ御登校の御用意を」ヴィヴィアンがそう告げた。トリシュは胸ポケットに入れていた懐中時計を取り出し、「そうですね。手伝ってください、ヴィヴィアン」と席を立った。
「え? トリシュちゃん、今日学校なん?」
「あ、はい。ごめんなさい、皆様。今日は平日ですので、登校日なんです」
ミッドチルダと地球では時差の影響もあって休日がズレているからな。パーシヴァルとトリシュが居ないとなると、いよいよ今日の予定はどうなるかって考え始めた時、「わたし達も一緒に行こう!」シャルがそんなことを言い出した。意味が解っていないはやてやトリシュ達が「はい?」と小首を傾げた。
「トリシュの通ってるザンクト・ヒルデ魔法学院を見学しようよ!」
「それはいいですね! 皆様を、私の友人に紹介したいですし! イリス、早速!」
「ヤー♪ 母様伝手に学院長に連絡を取ってもらうよ! 見学していいか?って♪ やっほぉ〜〜い!!」
シャルは「あ、母様ー? イリスでーす! ちょっとお願いが――」母親に通信を繋げながらものすごい勢いで食堂を出て行った。そして「それでは私は♪」トリシュがニヤリと何かを企んでいる笑みを浮かべて、俺とはやてとヴィータを見る。あぁ、シャルと同じだ。あの笑み、絶対に良からぬ事を考えている。
「あの、トリシュちゃん? その笑みはなんやろうな〜〜?」
「イリスは皆様の学院見学の許可を確実に取るでしょうから、私は皆様の服をご用意させてもらいます。学院の敷地内に居てもおかしくない格好になっていただかないと。そういう
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