友達
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「そうだよ、自信を持って! 私の妹なんだからやればママをメロメロに出来るよ、絶対!」
頭の上からアリシアのフォローが入るが、メロメロになったプレシアは凄く想像しやすかった。若干“ヤン”が入ってる彼女だから、気持ちも一気に傾倒しやすいのだろう。……ん? という事は彼女の血を引き継いでいるフェイトとアリシアも実は……? いや……よそう、考えるだけ時間の無駄だ。
「いっそのこと甘えまくってメロメロどころかデレンデレンにしちゃって、皆でラブラブすればいいんだよ!」
「メロメロでデレンデレンでラブラブな母さん………うん! 私、頑張ってみる!!」
ぐっと握り拳を作って気合を入れているフェイト。アリシアはそれを微笑ましく見ているが、おまえも当事者だからな? 他人事じゃないからな?
とまあ、いつもの八神家特有の空気がこの辺りに充満した所で、とうとう出発の時間になった。アリシアも肩から降り、フェイトとアルフと共に転送ポートの中に入る。クロノとリンディが彼女達の隣に立ち、転移魔法を開始した。
「それじゃあ本局へしゅっぱ〜つ!」
「お兄ちゃん! はやて! なのは! 必ず……必ず帰ってくるからね!!」
「皆、次に会うまで元気でね!!」
三人の別れの声を聞き届けた直後、転移の光に包まれて彼女達は去って行った。静寂が戻る公園で、なのはとはやてはしばらくの間半泣きで手を振っていた。
…………ところで。
「ユーノは帰らないのか?」
「へ? ユーノ……君? ……………………………あーーーっ!!」
頭を抱えたなのはがやっちまった、と言いたげな顔で叫ぶ。完全に忘れられてたな、ユーノ……。道理でこの場に姿が無い訳だ。
「シクシク……ヒドイよなのは、僕を忘れていくなんて……ぅぅ……」
「ご、ごめんなさいなのぉー!!」
高町家に置いてけぼりを喰らっていたユーノが泣きながら徒歩で現れ、なのはが土下座しそうな勢いですぐさま謝った。早速、リンディからもらった通信機を使う時が来たようだ。
なんか感動的な空気が一気に台無しになった気がする。はぁ……。
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