友達
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りフェイトちゃんとしっかり友達を始めるには、一度ちゃんとぶつかる必要がある、という理由の方が強いかな?」
「はやてとはぶつかってないよ、私?」
「はやてちゃんとのやり取りは、傍から見ると姉妹っぽかったというか、親子っぽかったというか……」
『ま、まさか……私がフェイトの母親となるために最後に乗り越えなきゃいけないのは、あなただというの!?』
『だぁー!! なんでこっちでも保護者バトルせなアカンねん!? お説教から続いて第2ラウンドかいっ!!』
……なんかアースラで母さんがはやてにライバル意識を燃やしてるみたい。仲良いなぁ。
「あはは……まあ、二人がお互いを大事にしてるのはちゃんとわかってるよ。だから私もフェイトちゃんを大事に思える仲になりたかったんだ」
「そう……はやてやお兄ちゃんが受け入れてくれたように、あなたも私を友達だと言ってくれるの?」
「なのは、だよ。高町なのは。名前で呼んだらもう友達だよ、フェイトちゃん」
「……ありがとう、なのは」
「うん!」
互いのしがらみを乗り越え、屈託のない笑顔を見せあった私たちはそのあと、心が何も縛られていない純粋な実力勝負に意識が移動する。一定の距離を挟み、デバイスを構えた私と彼女の赤い目が交叉する。
「私たちの全ては、まだ始まっていない。だからこれからを一緒に作り上げていくために!」
「うん。今一度、決着をつけよう。……行くよ、なのは!」
「来いなの、フェイトちゃん!」
戦闘開始。
踵のフライヤーフィンで飛翔する彼女に、私は先手必勝とばかりにフラッシュムーブで接敵、サイスフォームのバルディッシュを振るう。だけどそれを読んでいたのか、なのはは設置型のバインドをいたるところに仕掛けていた。
発動したバインドに捕らえられる前に何とか攻撃を中止して脱け出したが、高速移動型の私にとって空間を一部制圧されるような攻撃はかなり厄介だ。それならと、私はフォトンランサーでバインドを潰したり、発動を阻止したりして彼女の攻撃の手を一個ずつ抑えていった。
「わかってたけどやっぱり強いの。でも私も負けられないから!」
だけど向こうも、魔法に触れてそんなに経っていないはずなのに、私に匹敵……いや、それ以上の数を正確にコントロールしてシューターを放ってくる。こちらが攻めに転じようとしたら、その直前に周囲や進路上にバインドを配置して迂闊に攻撃できないようにしたり、シューターのコントロールの精度が高すぎて回避や防御に意識を多く集中せざるを得なかった。
彼女の特性は砲撃型だからバインドに捕まるのは、イコール彼女の最も強力な攻撃に飲まれること。私の得意なスピードでは、バリアジャケットの防御も固い彼女に対して決め手を欠く。前はただ固いだけの相手だ
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