事後処理
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外者の俺にそれを知る権利は無い。だが最終的になのはも納得していた事から、きっと俺達の親父と同じような事を伝えたのだろうな……。
昼になった。ヴァンパイアを浄化する光景は気分の良いものではないから、月村家の面々には怪我の事もあって早々に帰宅してもらった。帰る際、すずかを助けた事でえらく感謝されたが、「それなら、すずかを引っぺがしてくれ」とオナモミの如く引っ付いていた彼女を、忍や使用人たちの力づくで連れ帰らせた。何であの時、すずかは引っ付いていたんだろうな……。
さてと、トドメを刺す役目であるパイルドライブを、死への理解が浅い少女達に押し付ける訳にはいかないため、太陽の光に焼かれることを覚悟の上で俺がパイルドライブを決行する。そう言う意味では“太陽の使者の代弁者”となったアリシアは見届けておいた方が今後のためになるのかもしれないが、人として死んだ時の精神を考えると彼女は5歳の心なので、人の死を受け止めるには色々未熟過ぎる。そのため彼女には地上の広場にパイルドライバーを召喚してもらうだけに留め、別れを惜しむなのは達と共にアースラに戻ってもらった。
という訳なのでこの広場には、俺と高町士郎以外には誰もいない。モニター越しでならリンディ達が見ているのだろうが、子供に見せるべき光景でない事は皆がわかっている。人の身体が灰になって行く光景なぞ、本来はトラウマものなのだから。
「すまないね……君には辛い役回りを押し付けてしまって」
「フッ……損な役目には慣れている。それより本当にもう思い残す事は無いか?」
「そうだねぇ……じゃあ一つだけお願いしてもいいかな、サバタ君。俺が浄化された後、なのはを慰めてやってくれないか? 自分が辛くても皆のためにあの子はきっと無理して強がるだろうから、ちゃんと弱音を吐かせてやって欲しいんだ」
「そうか……あまり俺の柄じゃないが、引き受けよう。このジェネレーターは、父なる太陽と母なる大地の恩恵を受け、太陽エネルギーを増幅してくれる。闇の一族の浄化は、このパイルドライバーをもってのみ可能なのだ。さあ……始めるぞ」
パイルドライバーの中心にセットした、俺が日曜大工で作っておいた“オークコフィン”の中で、高町士郎が覚悟を決めた雰囲気が漂う。大剣にダーク属性を纏わせて4つあるジェネレーターにエネルギーを供給し、パイルドライブの準備が整った音が鳴る。
開始視点に立った俺は手を掲げ、地響きと共にパイルドライブを開始する。増幅した太陽の光が、俺に罰を与えながら―――
――――はぁ!? なんだこれは!!?
・・・・・・・・・・・・・・・・
〜〜Side of はやて〜〜
ほんま、サバタ兄ちゃんは何でもかんでも罪悪感を感じて……見てるこっちが痛々しいわ。せ
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