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リリなのinボクらの太陽サーガ
事後処理
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っただけかもな。現にすずかは月下美人の力に目覚めている。後者の線は十分にあり得るぞ」

「はぁ……そんなものなのね……」

「ああ、月下美人になれるのは慈愛の心を強く持つ者だけだ。そう言う意味では確かにすずかは妥当だったかもな」

「ってコラ! あなた、さり気なく私に慈愛の心が無いって言いたいワケ!?」

「安心しろ、忍。どんな心をしてても俺はおまえを見捨てたりしない」

「このタイミングでフォロー入れないでよ、恭也! 私が優しくないって恋人からも暗に認められた感じになってるじゃない!」

「フッ……安心しろ、月村忍。俺が言っているのは上方修正での意味だ。すずかの慈愛は誰よりも強かった、それだけの話で何もおまえに慈愛の心が無いと言いたかったのではない」

「そ、それなら最初からそう言ってよ……ってアレ? じゃあ恭也が今の会話に乗ってきたのは……」

「そこは知らん。恭也の素が出たんじゃないか?」

「ちょっ、なんて事言うんだサバタ!?」

「恭也ぁ〜……? ちょぉ〜っといいかしらぁ〜?」

「……し、忍? ご、誤解だ……さっきのは謝るから、だから……ゆ、許してくれ!」

「だぁ〜め♪ 不満があるならきっちり全部吐き出してもらうわよぉ〜? うふふふ……ノエル、ファリン、空き部屋に恭也を連行!!」

『了解です、お嬢様!』

「ああぁぁぁ〜〜……!!」

ふむ……人間関係では、たった一回の失言が致命的になるのだな。
ドナドナな感じで連れて行かれる恭也を見て、俺は感慨深く思った。

「で、高町士郎、今後の事だが……」

「待ってくれ! この流れでその話を続けるつもりかい!? 俺が帰っていない間にさり気なく息子に恋人ができていた事とか、色々聞き捨てならない事があったんだけど!?」

「仮にも親なのだから子供の痴話喧嘩ぐらい放っておけ。それに……俺にも少なからず思う所はある」

「………」

カーミラの事を今回の件に大きく関わって知ったすずかは目を伏せて落ち込む。ヴァナルガンドを封じるにはこうするしかなかったとはいえ、やはり彼女の魂を救えなかった後悔は女々しくも俺の中に残っている。未来に生きて欲しいと最期に言われたのに、俺は依然過去に縛られたままか。……だが今は悔やむよりもやるべき事がある。

「それより、おまえがいつまで正気でいられるか俺にもわからないのだから、さっさと話を進めたい。何をするのか、具体的にはもう言わなくともわかるだろう?」

「……ああ。俺の中の暗黒物質を焼却するんだろう?」

「そうだ。そして吸血変異を起こした者に宿る暗黒物質を焼くという事は即ち、消滅を意味する」

ヴァンパイア高町士郎にトドメを刺す。その言葉を聞いた皆は辛そうな顔をしつつも、彼を焼く
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