事後処理
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、彼女に思う所があったフェイトとアルフも様々なしがらみを置き、困惑していた。
ちなみにここはアースラの奥にある護送室だ。プレシアの処遇は言い逃れの出来ないレベルで思いっきり犯罪者であり、アースラに帰還してすぐ拘束される事になった彼女とじっくり話すのはここでしか出来ない。
そしてフェイトはプレシアのように手錠はかけられていないが、自主的にこの部屋に入っていて、アルフはそんな彼女に付き添っている。フェイトはやはり、ジュエルシードを良い意味で集めていなかった自分に罰が欲しかったのだろう。
アリシアも一応フェイトの側にいるが、精霊となった彼女に鉄格子は意味が無いので、その気になったら勝手に出てくるだろう。というより暗黒転移並みに神出鬼没な体質に変化した彼女に、枷やバインドなどの物理的な拘束類は一切効かない。どうしても捕えたいならそれこそ、太陽都市のおてんこの時と同様に石化させるなりするしかない。ま、そこは今関係ないが。
「まだまだこんなものでは済まないぞ? ……選手交代だ、はやて」
「了解や、サバタ兄ちゃん。さぁプレシアさん、これから思う存分叱ってやるから覚悟しいや?」
「え……な、なにその後ろに出てる狸のオーラは!? ちょっと誰か止めてよ!?」
「ごめん、母さん。怒り状態のはやてには私も逆らえないんだ……」
「いくら私のためとはいえ、ママは色んな人に迷惑をかけたんだから反省する良い機会だよ。今は盛大に怒られなさい!」
「な、なんつーか……ドンマイ?」
四面楚歌……は言い過ぎだが、娘二人と使い魔から見捨てられてプレシアは涙目になった。それからしばらくの間、アースラの護送室から扉越しでも聞こえる声量でガミガミ怒鳴る狸オーラの車イス少女と、半ば死んだ目をしながら正座で俯く大魔導師熟女の姿が見られたという。両親を早くに失ったはやてにとって、娘のフェイトに虐待をしていたプレシアには色々言いたい事があるだろうから、その分説教は相当長くなるに違いない。
で、はやてがプレシアに説教をしている間に、俺は別の案件を片付けておこう。
襲撃や反撃でズタボロになった局員達が、何故か活き活きとした顔で身体に鞭を打ってアースラの修理などに努めている中、俺は以前も訪れた艦長室に足を踏み入れる。そこにはリンディ、クロノ、エイミィ、ユーノ、なのは、恭也、忍、すずか、ノエル、ファリン、そして……士郎が揃っていた。
「さて……まずは今回の件に関して俺から謝らせてくれ。……すまない、世紀末世界の問題をこちらに持ち込み、あまつさえ皆を死ぬかもしれない危険に巻き込んでしまった。本当にすまなかった……」
「いえ、私たちもジュエルシード輸送任務を後回しにした結果、ここまで事件を大きくしてしまいました。それにラタトスクの凶行を未然に防ぐことが出
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